ミネラルとは、4大元素を除いたすべての元素のことを指し、体の組織を形づくる・生理機能を正常に保つなど重要な働きをする。
ミネラルは100種類以上あるが、このうちで人体に必須のものはナトリウム、カルシウム、鉄など16種類とされ、さらにその13種類に対し、厚生労働省が1日の摂取基準量を定めている。
この基準量に沿って過不足なくミネラルを摂取すると、病気や身体不調を起こしにくい健康な体を維持することができる。
4大元素以外のすべての元素を、ミネラルという
4大元素の水素、炭素、窒素、酸素を除いたすべての元素をまとめてミネラルという。
ミネラルは全部で114種類あるが、このうちで人の体に不可欠な必須ミネラルは、ナトリウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素の16種類とされている。
人体内では合成できないので、食べ物から摂る必要あり
必須ミネラルは、体の組織を形作ったり生理機能を正常に保ったりする重要な役割を果たす。
しかし、人の体内で合成することは不可能であるため、食事やサプリメントの利用といった方法で、体に取り入れなければならない。
そして上記の16種類のミネラルのうち、イオウ、塩素、コバルトを除く13種類に関しては、厚生労働省が1日に摂るべき基準量を定めている。
多くても少なくても、病気や身体不調の原因になる
ミネラルは、多く摂りすぎても少なすぎても、病気や身体不調の原因になる。
ミネラルの過不足を原因とする病気や身体不調には、ナトリウム(塩分)の摂りすぎを原因とする高血圧や脳卒中、カルシウム不足を原因とする骨粗しょう症、鉄不足を原因とする鉄欠乏性貧血が代表例に挙げられる。
しっかり摂ると、痩せやすい体質になれる可能性も
ミネラルをしっかり摂ると、健康を維持できるほか、痩せやすい体質になれる可能性もある。
効果が期待できるミネラルの種類はカリウム。
カリウムの代表的な働きはナトリウムの排出による血圧降下だが、このほかにも体の水分を調節する働きもあるため、代謝低下の原因となっているむくみが解消される。
カリウムは、利尿作用を促進しむくみを改善するミネラル。むくみが消えると、血流やリンパの流れがスムーズになって代謝がアップし、ダイエット効果、冷え性改善、セルライト解消といった多くの効果が得られると言われています。
吸収率を上げる栄養素と一緒に摂るのがよい
ミネラルを摂っても、他の栄養素あるいは性質の似た同類のミネラルが吸収を邪魔することがある。
よって十分な量を体に吸収させるためには、ミネラルだけでなくミネラルの吸収率を上げる栄養素も一緒に摂るとよい。
具体例を挙げると、カルシウムの吸収率を上げる栄養素にはビタミンD、鉄の吸収率を高める栄養素にはビタミンCがある。