冷ご飯は太りにくい!?医師が教えるダイエットを楽にする新常識
- 2014年12月24日
- 投稿者:小林 ほのか
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一般的となっている健康常識の中には、間違いが証明されて、今では「非常識」になっているものも!ここでは、池谷敏郎医師から学ぶ楽にダイエットを成功させるための新常識をご紹介。「ごはんは冷やせば(冷ご飯にすれば)太りにくくなる」「低カロリー飲料は太らない」というのは○?☓?
楽にダイエットしたい人の お医者さんが教える新常識 5選
1.「低カロリー飲料は太らない」は間違い
甘いのにカロリーは低い「低カロリー飲料」が多数販売されていますが、低カロリーなのに甘みがあるのは、人工甘味料が使用されているからです。
人工甘味料の一つ「スクラロース」は、砂糖の600倍もの甘みがありますが、体の中で代謝されずにそのまま排出されます。つまり、エネルギーにならないのです。
さらに、低カロリー飲料摂取後も、血糖値の上昇が抑えられますから、「甘いものを摂りたくなったら低カロリー飲料を摂取している」という人も少なくないでしょう。
しかし、人工甘味料にも問題があるのです。スクラロースなどの人工甘味料の甘みは、脳を刺激します。習慣的に摂取していると、脳がさらに強い甘みを求めるようになってしまう可能性があるのです。
実際に、低カロリー飲料を習慣的に摂取している人に、肥満が多いという指摘もあります。低カロリーではありますが、摂取の頻度や量には注意が必要でしょう。
2. カロリー重視のダイエットが太る原因を招く
カロリー制限を続けると、体重は確かに減少します。
しかし、それは脂肪だけでなく、筋肉を落とすことにつながってしいます。カロリー制限によるエネルギー不足から、体が飢餓状態だと認識すると、筋肉をエネルギーとして使用するようになってしまうのです。
筋肉が落ちると、締まりのないブヨブヨなボディラインを作ってしまいます。カロリー制限で体重が減って喜んでいる人の中には、筋肉が落ちてだらしないボディになっている人も少なくないでしょう。
ダイエットの成功は体重を減らすことだけでなく、美しいボディラインを作ることなのでは??ある程度のカロリー制限は必要ですが、極端な食事制限・カロリー制限はおすすめできません。運動も取り入れながら、筋肉を落とさないようにダイエットすることが大切です。
3. サバ缶ダイエットにも落とし穴…カロリーオーバーにつながることも!
サバ水煮缶に含まれているEPAが、血糖値の上昇を抑えるGLP-1というホルモンの分泌を促進することから、サバ缶を取入れたダイエットが注目されました。
しかし、サバ缶は脂質・塩分が高いため、摂取量に注意しなければいけません。サバには多くのEPAが含まれ、効果的にEPAを摂取できる食品と言えますが、食べれば食べるほど痩せるわけではないのです。
サバ缶1缶(190g)でカロリーは327~515kcal、塩分は2g程度含まれます。厚生労働省の食事摂取基準では、EPAとDHAの両方で1000㎎以上(1日当たり)とされていますから、サバ缶1/3缶程度で十分に摂取できます。EPA摂取だけでなく、カロリーや塩分の摂取量も考慮して、食べ過ぎに気を付けなければならないでしょう。
また、EPA摂取と運動の組み合わせでダイエット効果がアップするという研究結果もありますから、サバ缶はダイエッターの大きな味方と言えます。上手に取り入れることが大切でしょう。
成分 | 摂取量 | 摂取基準 |
---|---|---|
EPA | 1540~3040㎎ | 1000㎎以上 |
DHA | 2200~4750mg | |
カロリー | 327~515kcal | – |
参考:「長生きしたければ知っておきたい健康常識〇と☓」
4. 炭水化物は冷やした方が太りにくい
温かいご飯と冷ご飯ならば、冷やご飯の方が太りにくいです。もちろん、冷ご飯ならば、いくら食べても太らないということではありません。同量のごはんならば、温かいものより冷たいものの方が太りにくいのです。
ご飯だけでなく、パスタやジャガイモなどの炭水化物においても、同じことが言えます。
冷ご飯の方が太りにくくなるのは、ご飯に含まれているでんぷんが、「レジスタントスターチ」に変化するためです。(レジスタント[resisutant]:消化されにくい、スターチ[starch]:でんぷん)
レジスタントスターチは、食物繊維のような働きがあり、糖や脂質の吸収を抑制して太りにくくしてくれます。また、腸内環境を整える効果や次の食事まで空腹を感じにくくする効果なども期待できます。
冷たい状態で美味しく食べられるメニューを取り入れると、レジスタントスターチを上手に取り入れられて、ダイエットに役立てられるでしょう。冷たい状態で美味しく食べられるメニューに、冷製パスタやジャガイモの冷製スープ、冷やし中華などが挙げられます。
しかし、いくらダイエット効果が期待できるからといって、冷たいものばかり食べていると体を冷やす原因になるため、注意も必要でしょう。
5. 肉は太る原因にならない
「ダイエット中だからお肉を控えている」という声をよく聞きますが、「肉=太る」というのは間違いです。
もちろん、脂質の多い肉は太る原因になりますが、肉を一切摂らなければ痩せるということにはなりません。
肉は良質なたんぱく源であり、たんぱく質の含有量はもちろん、利用率も高いです。たんぱく質を含む食品は肉だけではありませんが、食品によってアミノ酸の構成は異なり、利用率も違ってきます。
単にたんぱく質を摂取すれば良いのではなく、良質なたんぱく質、バランスの良いアミノ酸摂取が必要になるのです。
たんぱく質不足によって筋肉量が低下すると、先にも述べたような、ブヨブヨなボディラインになるだけでなく、脂肪が燃焼しにくい体質を作ってしまいます。
ダイエットによって筋肉量の低下を招き、太りやすい体質を作らないために、肉を食べることも大切です。鶏ササミや豚のヒレ肉などの脂質が少ないお肉を取り入れると良いでしょう。
ダイエットの成功や美容・健康には、正しい知識が必要!
ここでは、ダイエットに関する新常識を5つだけ紹介しましたが、ダイエットはもちろん、美容や健康に関する新常識はまだまだあります!
たくさんの情報が得られる現代だからこそ、正しい知識を身に付けることが大切でしょう。
ここで紹介したダイエットに関する新常識は、内科・循環器科のスペシャリストとして「駆け込みドクター!(TBS)」「世界一受けたい授業(日本テレビ)」などのテレビ番組にも出演している、池谷医院院長 医学博士の池谷敏郎医師の著書「長生きしたければ知っておきたい 健康常識○と☓」から紹介させていただきました。
医学は日々進歩していますから、これからも新しい健康常識がどんどん生まれていくことでしょう。常に新しい情報を取り入れることも、健康作りや美容、ダイエットに大切なことかもしれません。
長生きしたければ知っておきたい 健康常識○と× / 池谷敏郎 医師
かつての健康常識の中には、現在では非常識となっているものも多くあります。一般的な健康常識の中には、間違いであることが立証されているものも少なくないのです。
時代の流れについていけずに、古い情報を信じ続けている人も少なくないでしょう。正しい新常識を取り入れて、ダイエットに健康に美容に、役立てることも大切です。
この本では、かつての健康常識を覆す新常識がたくさん紹介されています。
「○○は~に効果がない」という批判的な新常識だけでなく、「では代わりにどうしたら良いのか」という、新たな解決策・改善方法を紹介してくれているのは、この本の大きな魅力と言えます。
かつての間違った健康法を改め、正しい健康法が見つかる一冊!ぜひ読んでみて下さい。
古い常識を信じ続けてはいませんか?知識度チェック!
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自信を持って答えられるでしょうか…?答えは 1. ☓、2. ☓、3. ○、4. ○ です。
「長生きしたければ知っておきたい 健康常識○と☓」では、このような健康新常識を多数紹介しています。
信じている健康常識が、過去のものとなっているかも…!?効果的なダイエットのためにも、新常識を身に付けたいですね。
なるほど~
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