サポニンは強い苦味とえぐ味をもつ物質で、お茶、大豆、高麗人参、甘草などに含まれる。サポニンは、抗がん、抗酸化、コレステロール低下、血圧降下、抗炎症、抗菌、肥満予防、免疫アップなど多くの健康効果を秘める。特に抗がん作用と抗酸化作用が強力なのは大豆に含まれるサポニンで、脂質代謝の向上や血糖値の上昇を抑える効果もあるので、健康向上にもメタボ対策にもたいへん役立つ。
ダイエット効果やアンチメタボ効果が期待できるサポニン
サポニンとは、植物由来の化合物─トリテルペンやステロイド配糖体の総称。お茶、大豆、高麗人参、甘草などに含まれる。特に、大豆に含まれるサポニンには、強い抗酸化作用と抗ガン作用があるとされ、脂質代謝をスムーズにし、血糖値の上昇を抑えることから、ダイエット効果やアンチメタボ効果も見込まれる。
強い苦味とえぐ味をもち、撹拌すると泡立つ性質もある
サポニンは、トリテルペンやステロイドの配糖体のことをまとめた呼び方で、ジンセノサイドともいう。
サポニンは強い苦味とえぐ味をもち、お茶、大豆、高麗人参、甘草などの植物に含まれている。またお茶の入ったペットボトルを振ってみると分かる通り、サポニンには撹拌すると石鹸のように泡立つ性質もある。
サポニンを摂取すると、以下のような多くの健康効果を期待できると言われている。
- がん細胞の増殖を防ぐ抗がん作用
- 老化の原因になる活性酸素の働きを防ぐ抗酸化作用
- コレステロールの吸収を抑え、血液や肝臓のコレステロール値を下げる
- 血液の流れを改善して血圧を下げる
- 炎症性の病気を予防する抗炎症作用
- 風邪やインフルエンザに罹りにくくする抗菌作用
- 体脂肪を減らして肥満を防ぐ
- 免疫機能の向上
大豆サポニンは、特に抗がん力や抗酸化力が強い
特に大豆に含まれている大豆サポニンが、強い抗がん作用と抗酸化作用をもつと言われている。
大豆を摂取すると、女性の場合は乳がん、男性の場合は前立腺がんのリスクが低下するという報告もある。
また大豆サポニンには、脂質代謝をスムーズにしたり、血糖値の上昇を抑えたりする効果もある。
以上からサポニンを含む大豆を積極的に摂ることは、肥満や肥満がまねくメタボリックシンドロームの有効な予防策・改善策になると言える。
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種類によっては、強い溶血作用をもつものもある
サポニンのなかには、強い溶血作用をもつものもある。
溶血とは赤血球が壊されることであり、強い溶血作用をもつ種類のサポニンを大量に摂取すると、健康を損ねる恐れがある。ただし適量の摂取では、過酸化脂質の生成を防いで動脈硬化のリスクを下げると言われている。
大豆に含まれるサポニンや、高麗人参に含まれるサポニンは、安全性が高いと言われている。
しかし漢方生薬の桔梗や柴胡に含まれるサポニンは、強い溶血作用があるため、用法用量を守って利用することが大切。