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イソフラボンとは
フラボノイドの一種で健康や美容に期待できる成分。また植物性エストロゲンとも呼ばれる。
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イソフラボンの効果
ホルモンバランス、月経周期の調整、乳がんのリスク低下など特に女性に効果的な働きをする。
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イソフラボンの多い食品
主に大豆に含まれるが製法によって含有量が異なる。多いのはきな粉、大豆、納豆。逆に醤油、おからは他に比べて少ない。
積極的に摂取したい成分だが、サプリメントで摂取する場合は過剰摂取に注意!
大豆類に多いイソフラボン
イソフラボンとは、大豆や大豆製品などに含まれているフラボノイドの一種であり、多くの健康効果や美容効果が期待できる成分である。
大豆胚芽に特に多く含まれている。
女性ホルモンのエストロゲンと似た作用があり、「植物性エストロゲン」という呼び名もある。
イソフラボンを効率的に摂取できるサプリメントやイソフラボンを強化した食品も販売されている。
イソフラボンとエストロゲンの化学式
イソフラボンはエストロゲンと似た働きがあることから、次のような効果が得られるとされている。
イソフラボンは大豆や大豆を使った食品に含まれているが、使われている大豆の種類や製造方法によって含有量は異なる。
イソフラボンを含む主な食品のイソフラボン含有量は次の通りである。
食品名 | 平均含有量 |
---|---|
大豆 | 140.4 mg |
きな粉 | 266.2 mg |
豆腐 | 20.3 mg |
凍り豆腐 | 88.5 mg |
油揚げ | 39.2 mg |
納豆 | 73.5 mg |
おから | 10.5 mg |
味噌 | 49.7 mg |
醤油 | 0.9 mg |
豆乳 | 24.8 mg |
※イソフラボン平均含有量は、食品100g当たりに含まれる平均値を示している。
イソフラボンの摂取量の上限値は、1日当たり70~75mgとされている。
しかし、この数値は長期的に毎日摂取した場合のものである。毎日の平均摂取量が上限値を超える場合には健康被害が懸念されるが、短期的に上限値を超えたとしても、すぐに健康被害が現われるわけではない。
平成14年国民栄養調査(厚生労働省)によれば、大豆や大豆製品などのイソフラボンを含む食品の摂取量から換算した、日本人のイソフラボン摂取量は1日当たり16~22mgとされている。
通常の食生活で、大豆や大豆製品を摂取しても過剰摂取になりにくいが、イソフラボンを強化した食品やイソフラボンを含むサプリメントを摂取する場合には、過剰摂取に注意する必要がある。
大豆・大豆製品には、イソフラボンだけでなく健康に有効な成分が多く含まれていることから、通常の食事で大豆・大豆製品を取り入れることは推奨されている。
また、通常の食事でのイソフラボン摂取による健康被害の報告はない。
イソフラボンには、乳がんのリスクを低くする効果があるとされているが、その一方で過剰摂取は、乳がんのリスクを高める・乳がん再発のリスクを高めるという指摘もある。
しかし、サプリメントや強化した食品でイソフラボンを摂取した場合には過剰摂取になる可能性があるが、通常の食品で摂取は安全とされている。
日本の食生活では、大豆や大豆製品を摂取する機会が多いため、食品から摂取する量を考慮して、サプリメントや強化した食品を摂取する必要がある。
イソフラボンには、ホルモンバランスを整える効果や脂質代謝を改善する効果があり、ダイエットに多く活用されている。
また、イソフラボンを含む大豆や大豆製品は、低脂質で大豆タンパクやサポニン、レシチンなどを含み栄養バランスに優れていることも、ダイエットに多く活用されている理由である。
豆乳に含まれているイソフラボンやサポニン、大豆タンパクなどのダイエット効果について詳しく紹介している。