ポリフェノールは、ほぼ全植物に含まれる色素成分であり、苦味・渋味成分でもある。
抗酸化作用をもつため、ポリフェノールが豊富な赤ワイン、コーヒー、緑茶などの飲料を利用すると、老化やがんを予防できると言われる。
また近年の研究では、小麦の皮のポリフェノールには、耐糖能異常を抑制する力があることも判っており、生活習慣病やメタボリックシンドロームへの有効性が期待されている。
大半の植物に含まれている色素成分や苦味・渋味成分
ポリフェノールとは、植物の色素成分や苦味・渋味成分であり、ほぼ全ての植物に含まれている。
よく健康成分として取り上げられるフラボノイド系のイソフラボンやアントシアニン、お茶のカテキンは、ポリフェノールに分類される。
つまりポリフェノールは、1つの成分を指す名ではなく、これらの総称と理解するのが正しい。
体のサビを防ぐ抗酸化作用があり、老化やがんを防ぐ
人間の細胞には脂肪が含まれており、この脂肪が酸素と結びつくと、過酸化脂質となり体のサビの原因になる。
体がサビることは体が老化することに等しく、体が老化するとガンのリスクも増してしまう。
しかし、ポリフェノールには脂質と酸素が結びつくのを阻害する抗酸化作用があるため、ポリフェノールを摂取すると、老化防止やがんリスク低下の効果を得ることができる。
赤ワイン、コーヒー、緑茶の3飲料に多く含まれている
抗酸化作用をもったポリフェノールを含む植物は、飲料などに加工され、嗜好のほか健康向上などの目的で利用されている。
特に赤ワイン、コーヒー、緑茶の3つの飲料にポリフェノールが豊富に含まれており、これらを習慣的に飲用すると、上記でも述べたように、老化やがんに罹りにくくなると言われる。
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サツマイモによく似た姿のヤーコン。シャキシャキした歯ごたえで美味しく、サラダや和え物の具にぴったり。さらにヤーコンの葉で作ったハーブティーには、老化を防ぐポリフェノールが含まれていますので、ヤーコンすべてを余すことなく食生活に取り入れましょう。
お茶に含まれるカテキンは、ポリフェノールの一種。カテキンは特に緑茶に豊富に含まれ、コレステロールを減らす、抗酸化作用によりガンを防ぐなど、素晴らしい健康効果があると言われています。
小麦の皮のポリフェノールは、生活習慣病やメタボにも有効?
最近では、小麦の皮に含まれるポリフェノールには、耐糖能異常を抑制する働きがあることが、産業技術総合研究所、日清製粉グループ本社、オリエンタル酵母工業の共同研究により判明している。
マウスを対象とした動物実験の結果だが、人にも有効な可能性は高く、将来的に肥満、糖尿病、糖尿病予備軍、メタボリックシンドロームの対策手段になり得ると言われている。