ブルーベリーやカシスに多いアントシアニンの効果は、眼精疲労を癒すだけじゃない!
アントシアニンは、ポリフェノール類に分類される物質。植物の色素成分で、ブルーベリーやカシスなど、濃い青紫色の皮をもつ植物に存在する。アントシアニンが有する効果は、眼精疲労の回復など目の健康向上が代表的だが、ほかにも高血圧や高血糖を防いで、動脈硬化や生活習慣病のリスクを下げるなど、多彩な効果をもつ。
アントシアニンは植物の色素成分で、ポリフェノール類に分類される。
ブルーべリー、ビルベリー、カシス、ブドウ、茄子、紫芋など、濃い青紫色の皮をもつ植物のなかに存在している。
これらの植物は太陽光を浴びると、アントシアニンを産生して、皮のなかの実が紫外線で傷つくのを防いでいる。この働きは、人間では肌を黒くして細胞が傷つくのを防ぐメラニン色素の働きに例えられる。
※ビルベリーはブルーベリーの一種で、白夜の環境で太陽光の照射時間が長い北欧地域で採れる品種。
ポリフェノールは植物の苦味・渋味成分ですが、強い抗酸化力をもちます。ポリフェノールを摂ると、活性酸素がまねく老化やがんのリスクが下がるので、ワイン、コーヒー、緑茶などポリフェノールが豊富なものを意識的に摂りましょう。
アントシアニンは、ロドプシンの再合成を助ける働きをするので、視力回復や眼精疲労に効果的と言われる。
ロドプシンとは目の網膜細胞に存在する物質で、感光分子とも言われる。名前のとおり光を感知する機能をもち、ロドプシンが感知した光の情報は脳へと届けられ、物体の色や明暗を認識する。
ロドプシンは寿命を迎えると分解されるが、分解された後に新しいものが産生されて、再び光感知のために働く。しかし長時間のパソコン使用などで目を酷使した場合、ロドプシンの産生が追いつかなくなってしまう。すると目のピントがずれる、疲労や痛みを感じて目を開けられないなど、いわゆる眼精疲労の症状が発生する。
よって目を酷使する機会の多い人は、アントシアニンを利用してロドプシンの産生を促すことが勧められる。
アントシアニンには、血圧や血糖値を安定させたり、動脈硬化を抑制したりする力があることも分かっている。
よってアントシアニンが豊富に含まれる食品やサプリメントを摂取すると、生活習慣病やメタボリックシンドロームに罹りにくくなると言われる。
アントシアニンは他にも、以下のような効能をもつと言われている。