ビタミンB2とは、リボフラビンとも呼ばれる水溶性ビタミンである。
脂肪をエネルギーとして利用するときに不可欠であるため、「脂肪燃焼ビタミン」とも呼ばれている。
ビタミンB2の働き
ビタミンB2は、体内に入るとフラビンモノヌクレオチド・フラビンアデニンジヌクレオチドに変わり、補酵素として代謝に関与する。
また、代謝以外にも次のような働きもある。
- 皮膚や髪の毛、つめの健康維持
- 成長促進
- 脂質代謝を促進する
- 片頭痛の改善
- 血液循環を促進する
- など
ビタミンB2の推奨量
推奨量とは、その性別・年齢の人のほとんどが、1日の必要量を充たす推定される1日の摂取量であるが、ビタミンB2の推奨量は次の表の通りである。
男女別ビタミンB2の推奨量
年齢 |
男性 |
女性 |
12歳~14歳 |
1.2mg |
1.1mg |
15歳~17歳 |
1.3mg |
1.1mg |
18歳~29歳 |
1.2mg |
1.0mg |
30歳~49歳 |
1.2mg |
1.0mg |
50歳~69歳 |
1.2mg |
1.0mg |
70歳以上 |
1.2mg |
1.0mg |
ビタミンB2の不足
ビタミンB2が不足すると、口唇炎や口角炎、皮膚炎、咽頭炎などを起こす可能性がある。
また、皮膚の新陳代謝が悪くなる。
ビタミンB2は、脂質代謝や糖質代謝に必要な補酵素に変換されるため、不足すると脂質・糖質代謝が阻害される。
ビタミンB2の過剰摂取
ビタミンB2を過剰に(1日に400mg程度)摂取すると、下痢などの症状を起こす可能性があるとも言われているが、日本人の食事摂取基準によると3か月間の投与実験においても副作用は確認できず、耐容上限量は設定されていない。
過剰に摂取しても、余分なビタミンB2は尿や便などで排出されるため、多く摂取してもその分効果が高まるというわけではない。適量を継続的に摂取することが望ましい。
ビタミンB2とダイエット
ビタミンB2は、脂肪酸の分解の際に補酵素として働く。そのため、ビタミンB2が不足すると、脂肪酸の分解が進まずに、スムーズにエネルギーとして利用されなくなってしまう。
脂質代謝には、さまざまなビタミンが関与しているが、ビタミンB2は特に重要な役割を果たしており、脂質代謝に必要不可欠な成分であるため、「脂質代謝のビタミン(脂肪燃焼ビタミン)」と呼ばれているのである。
ダイエットで目標とすることは、体重を減少させることではなく、脂肪を減少させることであるが、ビタミンB2は脂肪を減少させるために不可欠な成分なのである。
ビタミンB2を多く含む食品の例
内蔵に多いビタミンB2
ビタミンB2を多く含む主な食品は次の通り。
レバーなどの内臓に多く含まれている。
https://slism.jp/communication/vitamin-b2-many-food-ranking.html
ビタミンB2を多く含む食品をランキング形式で紹介している。