フラボノイドはポリフェノール類の1つで、野菜類や果実類に多く含まれる。フラボノイドにはフラボンやイソフラボンなどの種類があり、これらはフラボノイド系化合物とも呼ばれる。フラボノイド系化合物は多くの健康効果をもつが、近年特に注目されているのが老化を防ぐ抗酸化作用と、糖尿病など生活習慣病のリスクを下げる効果。したがって、フラボノイドを含有・配合した食品やサプリメントは、アンチエイジング、健康保持、ダイエットなどの目的で利用されている。
数多くの種類があるポリフェノールの1つ
ポリフェノールには数多くの種類があるが、そのうちで特に広く知られている種類の1つにフラボノイドがある。
フラボノイドはさらに、ベンゼン環をつなぐ炭素原子の構造の違いによって、フラボン、イソフラボン、カテキン、アントシアニジンなどさまざまな種類に分類される。これらは総じて、フラボノイド系化合物と呼ばれることもある。
植物の色素成分だが、多くの健康効果をもつ
フラボノイドは植物の色素成分だが、摂取すると以下のような健康効果を得られると言われている。
- 体の酸化(老化現象)を防ぐ抗酸化作用
- 細胞の変異を防ぐ抗変異原作用※
- 抗ガン作用
- 血圧の上昇を防ぐ
- 動脈硬化や糖尿病など生活習慣病のリスク低下
- 抗アレルギー作用
※細胞の変異は、紫外線や放射線が原因とされる。
若さを保つためのアンチエイジングや、肥満や生活習慣病にならないためのダイエットが盛んな近年においては、特に・動脈硬化や糖尿病など生活習慣病のリスク低下が注目されている。
フラボノイドは、野菜類や果実類に多く含まれる
フラボンはセロリやピーマンや果実の皮に多く含まれており、イソフラボンは大豆に多く含まれている。
カテキンは緑茶や果実類に多く含まれており、アントシアニジンはブドウやブルーベリーに多く含まれている。
このことからフラボノイドは、野菜類や果実類など植物性食品に多く含まれていると判断できる。
柑橘類のノビレチンは、生活習慣病予防に効果的
みかんなど柑橘類の果皮には、ノビレチンというフラボノイド類が多く含まれている。
ノビレチンはフラボノイド類のなかでも抗酸化力が強く、さらには血液の免疫力を強化したり高血糖を防いだりする力もあるので、生活習慣病予防の高い効果を期待できる。
大豆や大豆製品に多いイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンのような働きをする成分。摂取するとホルモンバランスが整う、月経周期が正しくなる、乳がんを予防する、更年期症状を和らげる等々、女性に嬉しい健康効果がたくさん得られます!