カテキンはポリフェノールの一種であり、お茶類の渋味成分である。茶カテキンやタンニンと呼ばれることもあり、ガレート型に分類されるカテキンは、コレステロール値を低下させる効果がある。カテキンの1つエピガロカテキンガレート(EGCg)に関しては、抗酸化作用・がんなどの病気予防効果も期待することができる。
カテキンはポリフェノールの一種、お茶の渋味成分である
カテキンはポリフェノールの一種であり、緑茶や紅茶などお茶の渋味成分であるため、茶カテキンとも呼ばれる。
タンニンと呼ばれることもあるが、これはエピガロカテキンガレート(EGCg)、エピカテキンガレート(ECg)、エピカテキン(EC)など、さまざまな種類のあるカテキンをまとめた呼び方である。
カテキンに、コレステロール値低下の効果あり
カテキンは、コレステロール値を低下させる効果を有することで知られている。
カテキンのコレステロール値低下効果をうたっている商品では、伊藤園が販売する「カテキン緑茶」が有名であり、カテキン緑茶は特定保健食品(トクホ)の認定を受けている飲料である。
ガレート型カテキンが、コレステロールの吸収を妨げる
伊藤園のカテキン緑茶は、ガレート型カテキンと呼ばれる類のカテキンを有効成分としている。
カテキンは、ガレート型と遊離型の2つに大別され、先述のエピガロカテキンガレート(EGCg)とエピカテキンガレート(ECg)はガレート型、エピカテキン(EC)は遊離型に分類される。
このうちでコレステロール値を低下させる効果をもつのが、エピガロカテキンガレート(EGCg)やエピカテキンガレート(ECg)、つまりガレート型カテキンである。
ガレート型カテキンは、リパーゼという消化酵素がコレステロールを分解するのを、抑制する効能をもつ。
コレステロールは消化酵素で分解されないと、小腸から吸収することができないので、結果としてコレステロール値が低下するというメカニズムである(伊藤園HP参照)。
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がん予防など、抗酸化作用も期待できる
カテキンは抗酸化作用をもつとも言われているが、人への効果は明らかになっていない。
ただし多くのイン・ビトロ実験および動物実験において、カテキンの1つエピガロカテキンガレート(EGCg)に、がん細胞の増殖抑制や脳梗塞の予防、紫外線が原因の皮膚障害を予防する効果の証明となる結果がでているため、人にも有効な可能性は高いといえる。
カテキン自体に副作用はないが、カテキンを多く含む緑茶を飲む場合は、共に含まれるカフェインの量に注意したい。カフェインの摂りすぎは、不眠や神経の高ぶりなど副作用を招くからである。よってカテキンの効能・効果を得る目的で積極的に緑茶を飲用するのであれば、カフェイン量が少ないものを選びたいところである。
なお伊藤園のカテキン緑茶に含まれるカフェインは、350mlあたり30mgと少量である。
※1日300mgを超えるカフェイン摂取は、危険性が示唆されている。