食物繊維とは、食材や植物に含まれている物質のことで、体内に存在する消化酵素では消化できないもの。
本来、食物繊維は栄養素に分類されず、栄養素はタンパク質・ミネラル・炭水化物・脂質・ビタミンの「五大栄養素」が一般的である。しかし、食物繊維は健康の維持・増進に関わる効果が期待できることから、“第6の栄養素”とも呼ばれている。
1日の食物繊維の摂取目標量は、成人男性は19g、成人女性は17g(厚生労働省 – 日本人の食事摂取基準2010年版より)必要となっている。
食物繊維の種類
食物繊維は食材や植物によって保有しているものが違い、大きく2種類に分けられる。
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は、名前の通り、水に溶ける食物繊維である。
この水に溶ける食物繊維は、小腸で行われている栄養が取り込まれるのを抑制し、急激な血糖値の上昇を妨げる効果がある。
不溶性食物繊維
不溶性食物繊維は、溶けたり消化されることはないが、水分を吸収する性質がある。水分を吸って膨張すると、腸の働きが活発になるよう刺激する。食物に含まれている不溶性食物繊維は飲み込みにくいことから咀嚼回数が多くなり、食欲を抑制することも期待できる。
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お腹が膨らむので食べ過ぎない、不溶性食物繊維を多く含む食品を紹介したコラム。豆類やきのこ、野菜に多く含まれていることがわかる。
食物繊維の健康効果
食物繊維の健康効果は、コレステロールを低下させたり、便秘を改善するなどの働きが挙げられる。
また、脂質や糖などの栄養素とくっつき、体外へ排出する働きもある。これら脂質や糖のような一部の栄養素は、過剰に摂取すると生活習慣病を引き起こす原因となり得るが、食物繊維を同時に摂取することで予防になると期待されている。
また、不溶性食物繊維でも記載した、血糖値の上昇を抑制する働きはダイエットに良い効果をもたらす。
食品によっては血糖値を急激に高める作用を持つものも多いが、血糖値の急激な上昇は脂肪の蓄積を促すことになる。そのため、血糖値の上昇を抑制する不溶性食物繊維はダイエットに優れている物質とも言える。
最近では食物繊維のサプリメントも販売されており、健康補助食品などで摂取することもできるが、過剰摂取にならないよう用量・用法を守った摂取を心がける必要がある。
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不要なものを体外に排出する「デトックス」はダイエットに必要不可欠。デトックスファイバーとして働く食物繊維豊富な食品をたくさん紹介している。