大麦若葉

大麦若葉とは、ビールや焼酎などの発酵食品の原料として使われている大麦の、 実をつける前の若葉のことである。国内では中国四国地方を原産地としている。
大麦は穀物でありながら麦類として扱われ、二条大麦と六条大麦の二種に分けられる。また、小麦やライ麦もイネ科のコムギ属に分類される。

栄養を抽出されるのは茎・葉・葉柄である。また、大麦から抽出した液を乾燥させたものも利用される。加工される食品はビールや麦茶、焼酎や味噌の原料として用いられ、青汁などの健康維持食品にも加工される。

大麦若葉から抽出される豊富な栄養

もともと大麦若葉の成分は硬い繊維質に覆われた中に存在し、摂取することが難しいものとされていた。さらに若葉もそのままでは食べることができず、食材として認識されていなかった。

しかし、大麦若葉にはミネラルや酵素が豊富に含まれていることがわかり、この優れた栄養素を活かすためには抽出することが必要となった。抽出された栄養素には、クロロフィルや抗酸化フラボノイドが豊富に含まれている。
元の硬い繊維質に覆われた食物繊維は、私たち人間では消化・吸収することが出来ず、栄養素を搾り出したことで青汁やサプリメントなどに加工され、体内でも消化・吸収されるようになったのである。

クロロフィル

クロロフィルとは、光合成として機能する葉緑素のことである。
クロロフィルにはいくつかの種類があり全て異なった物質であるが、多くは緑色植物や藻類に含まれている。
便秘解消や創傷の回復作用、解毒作用などに効果があるとされている。適切な経口摂取であれば安全だが、妊婦の摂取は避けるのが良いと言われている。

フラボノイド

活性酸素の除去や抗ウイルス作用、抗がん作用などの効果を発揮する健康増進機能をもつポリフェノ－ルの一種である。植物の葉や果実にその成分が含まれ、抗酸化作用を持つ。
フルーツや野菜に含まれる成分で、タマネギやレモンなどの食材にも含まれている。生活習慣病予防や免疫力を高めるのにも効果があるとされ、ダイエットにも注目されている。

大麦若葉と食物繊維

大麦若葉にはコレステロール値の低下作用も期待されている。健康維持に働くHDLコレステロール（善玉コレステロール）に影響することなく、LDLコレステロール（悪玉コレステロール）を正常な数値に下げる働きがある。
大麦若葉が含有する食物繊維は白米の数倍であり、便秘の解消を始め、動脈硬化や糖尿病といった成人病疾患の予防などに効果があると言われている。

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