地中海式ダイエット

地中海式ダイエットとは、ギリシャやイタリアなど地中海地方の食生活を取り入れたダイエットである。
地中海式の食事は、健康維持に優れているとされている。そのため、地中海沿岸地域では病気の発症率が低いのだという。
地中海式の食生活はダイエットにも良いとされ、健康的なダイエットを目指す人などに取り入れられている。

地中海式ダイエットの食事内容

地中海式ダイエットでの食生活では、沿岸地域に住んでいるため魚類の摂取が習慣的になる。
主な脂肪源はオリーブオイルであるが、低脂肪の乳製品（チーズなど）は日常的な少量の摂取を心がける必要がある。フルーツや野菜、穀物などは多めに摂取するようにし、食事にはワインを1～2杯飲むようにするというものである。ただし、豚や牛などカロリーが高くなる肉類やお菓子は控えた方が良いと言われている。

地中海風の食事による健康効果

習慣的に摂取する魚類は、心臓疾患発祥のリスクを約5～7割も低下することが報告されている。さらに不整脈や血栓を予防するとも言われているが、魚の油は不飽和脂肪酸であり酸化されやすいのが欠点である。そこで、魚の油を酸化させないために用いられるのがオリーブオイルである。オリーブオイルは熱に強く、魚の油が酸化するのを防止する働きがあるとされている。

オリーブオイルの主成分であるオレイン酸

https://slism.jp/related_terms/oleic_acid.html

健康効果のある脂肪酸の一つとして知られるオレイン酸の解説。

オリーブオイルダイエット

https://slism.jp/method/meal-oliveoil.html

毎日オリーブオイルを少量摂取することでダイエットを行う方法の解説。オリーブオイルを地中海式ダイエットと違う使い方で利用している。

地中海式ダイエットで用いられる食事には、ビタミンCやフラボノイドなどの抗酸化物質が多く含まれており、活性酸素の働きを抑制、動脈硬化や心臓病、ガン発生の予防をサポートしていると言われている。また、オリーブオイルや魚類にはコレステロールを抑制する働きがある。
この地中海式ダイエットは、効果や痩身効果への即効性は期待できないものの、食事をゆっくりと味わうことができ、健康維持に向いているダイエットと言える。

アルツハイマー型認知症の予防

アルツハイマー型認知症とは、様々な原因により脳の神経細胞の活動が低下したり、脳細胞の一部が死んでしまったことで日常生活に支障をきたす病気である。脳の神経細胞に影響が起こったことにより、記憶障害や見当識障害などの症状が見られる。

しかし、地中海式ダイエットで用いられている食事（野菜、オリーブオイル、魚介類、ワインなど）には、活性酸素を抑制し、抗酸化作用のある食材を豊富に摂取していることでアルツハイマー型認知症のリスクが軽減すると言われている。
特にワインは赤ワインであると更に良いとされる。赤ワインが含むポリフェノールは、強力な抗酸化作用を持ち、神経細胞の保護や動脈硬化を予防する効果があるとされている。

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