発芽玄米とは、玄米を約0.5~1mm発芽させたものである。玄米を水に浸し、一定の条件で発芽させ、生育条件が満たされたら、それ以上発芽しないように処理されている。
発芽玄米は、僅かな発芽で通常の玄米よりも栄養価が高まる。白米を炊くときに用いる炊飯器で、十分美味しく炊き上げることが可能である。
発芽玄米の栄養価
発芽玄米は、発芽するときを待ちながら、胚芽にビタミンなどの栄養素を豊富に蓄えているため、栄養価の高い食材となっている。
発芽が行われる際、グルタミン酸からギャバ(GABA)が作り出され、ミネラルの吸収を良好にする。
発芽玄米には白米に比べて約10倍のGABAが含まれている。
GABAとは、アミノ酸の一つであり、高血圧の改善効果があるとされ、漢方薬にも用いられている。発芽玄米などの植物や、脊椎動物などに存在するとされている。ギャバを摂取すると、脳へ送る酸素供給量を増やし、不安を軽減させる抗不安作用などの効果が期待できる。1日の摂取目安量は20mg/日とされている。
発芽玄米の健康効果
発芽玄米の健康効果には、栄養価による効果が大きい。
ギャバの働きでは、利尿作用が促進され、血圧が上昇するのが抑制される。さらに、エネルギーの消費量をUPして、中性脂肪の蓄積を抑えるなど、肥満防止作用にも期待されている。
また、自律神経の働きを整えたり、腎臓や肝臓機能を活性化させる働きも期待できる。
また、発芽玄米に含まれ、身体に良い作用を与えるとされる機能成分の一つ、イノシトールには、脂肪が蓄積しないように代謝を促進し、肥満や脂肪肝を抑制する働きがある。食物繊維は玄米の約3倍を含み、不溶性食物繊維や水溶性食物繊維の2種類を含有している。
不溶性食物繊維
水に溶けにくい食物繊維で、水分を吸収すると膨らんで大腸を刺激する。膨張した食物繊維が満腹感を得やすくし、有害物質を吸い取って体外への排泄を促す。
水溶性食物繊維
水に溶ける食物繊維で、小腸で行われる栄養の吸収スピードを緩和し、急激な血糖値の上昇を抑制する。腸内環境を整える作用があるため、お通じの改善に期待できる。
発芽玄米のダイエット効果
最近では、白米の代わりに玄米や発芽玄米などの雑穀を主食として食べている人も多い。
発芽玄米は、血糖値の上昇を表すGI値が低く、脂肪が体内に蓄積されるのを抑制する。また、白米と違って噛み応えがあるため、飲み込むまでに時間がかかる。咀嚼回数が多くなると、満腹感を得やすくなるため、ダイエットに向いている食材と言える。
発芽玄米を利用できるダイエット
スリズムで紹介されたダイエットの中で発芽玄米を利用できるダイエットは数多くあるが、特に利用されているのはファイブファクターダイエット。
https://slism.jp/communication/five-factor-diet.html
1日5食で血糖値の上昇を抑えるダイエット法。血糖値が上がりにくい低GIな発芽玄米はファイブファクターダイエット時の炭水化物源として用いられる。