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イノシトールとは?
ビタミンB群のひとつであるが体内でも合成できるためビタミン様物質と呼ばれる。米ぬかや豆類に多く含まれる栄養素。
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イノシトールの働き
血液中の脂質を減らしたり脂質代謝を促す働きがあるため、「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれている。
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イノシトールが豊富な食品
イノシトールはフルーツや米ぬか、豆などの野菜類などに多く含まれる。特に発芽玄米はダイエット効果の高い食品として知られている。
肥満や脂肪肝を抑えたいならイノシトールを摂取しよう!
イノシトールとは、ビタミンB群の一種で、体内で作ることができる栄養素である。成人1日あたりの摂取目安量は、500~2000mgとされている。
イノシトールとは、体内でブドウ糖から作られる、別称・イノシットと呼ばれる水溶性のビタミン様物質。イノシトールと同じ水溶性ビタミン様物質であるコリンとともに、リン脂質レシチンの原料となっているが、ビタミンB群の仲間に分類されることもある。
食品添加物への使用が認められている栄養素で、米ぬかや豆類に多く含まれ、脂肪肝や動脈硬化の予防効果が期待されている。
イノシトールには、脂質代謝を促進する働きや血液中の脂質を減らして血液循環を促進する働きがある。
肝臓に脂肪が蓄積するのを予防し、蓄積した脂質を取り除く働きがあるため、「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれている。
コレステロールを減少させる作用があり、脂質代謝に働きかけ、脂質の蓄積を防ぐことに期待できる。
イノシトールは、イノシトール-6-リン酸(IP-6)と同時に摂取すると吸収されやすく、抗がん作用がアップする。イノシトール-6-リン酸(IP-6)とは、イノシトールを構成する6つのヒドロキシ基すべてがリン酸化された物質である。肝臓に蓄積される脂質を減少させたり、高脂血症を抑制する。
IP-6は、食物繊維にも含まれているが、食物繊維内のIP-6よりも吸収されるスピードが速く、がん細胞に取り込まれる。がん細胞に取り込まれた後は、抗がん作用を発揮する為、発ガンのリスクが低下するとされている。さらに、イノシトールとIP-6との組み合わせは、免疫力アップや抗酸化作用などの効果が期待できる。
イノシトールは、オレンジやスイカ、桃などのフルーツ類、グリンピースやトマトなどの野菜類、乳・牛肉などの食品に多く含まれている。
食品 | トマト | ピーナッツ | 牛肉 | 米 | ジャガイモ | 小麦 |
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イノシトール含有量(100gあたり) | 34~41mg | 133~304mg | 9~37mg | 15~30mg | 97mg | 142~1150mg |
また、多くのダイエットサプリメントにも含まれている成分であるため、サプリメントから効果的に摂取することもできる。
イノシトールに関連するページ
発芽玄米の解説ページ。
玄米を水に浸すなど、決められた条件で発芽させたものを発芽玄米という。
GABAの含有量が多く、イノシトールなどの栄養素が含まれているため、脂質の代謝に期待されている。