ギャバ(GABA)はアミノ酸の一種であり、正式名称をγ‐アミノ酪酸という。人間など哺乳動物では脳や脊髄、植物では発芽玄米に多く存在している。ギャバを含む食品を摂取すると、血圧低下や精神安定などの健康効果を得られるとされている。
ギャバ(GABA)とは?
ギャバは、アミノ酸の一種であり、抑制性の神経伝達物質である。
正式名称をγ‐アミノ酪酸というが、γ‐アミノ酪酸の英語名である“gamma aminobutyric acid”の頭文字から構成される略称(GABA)で呼ばれることが多い。
発芽玄米などに多く含まれている
ギャバは、人間など哺乳動物では小脳・大脳・脊髄に多く存在し、植物では発芽玄米に多く含まれている。
緑茶用の茶葉を原料とするギャバロン茶や、発酵食品(ぬか漬けなど)にも含まれている。
発芽玄米は、白米の10倍ものギャバを含有している!
発芽玄米が含有するギャバの量は、白米の10倍と言われています。ギャバは血圧低下効果のある物質ですから、発芽玄米は高血圧の人にはもってこいの食材と言えるでしょう。他にも、健康向上やダイエットに有効な栄養素がたっぷりです!
白米の10倍のギャバを含有している発芽玄米について。栄養価が高いので高血圧の症状改善ほか健康向上やダイエットにもぴったりの食材です。
ギャバの健康効果を得る目的で開発された商品も、さまざまな種類が出回っている。
グリコが販売する『GABAチョコレート』や、消費者庁より特定保健用食品(トクホ)として許可されているロッテの『ギャバ・20タブレット』などの商品が、代表例に挙げられる。
血圧低下や精神安定の効果を期待できる
ギャバには、心身のテンションを上げる交感神経の伝達やノルアドレナリンの分泌を抑制する働きがある。
よって、ギャバを含む食品を摂取することで、血圧低下や精神安定の効果を期待することができる。
実際、ギャバを含む発酵食品を摂取したところ、軽症の高血圧患者の、最高血圧値と最低血圧値が低下したという研究結果が報告されている。
ストレスケアやダイエットにも利用可能だが、カロリーオーバーに注意
ギャバのもつ精神安定効果は、ストレスケアやダイエットにも利用できる。
ストレスが原因の過食を防ぐことができるからである。ただし、いくらギャバを含有していてもチョコなどの菓子商品はカロリーオーバーを招きやすいので、利用するならばタブレットやサプリメントが望ましいと言える。
ギャバは、目安量を守っての摂取が大事
ギャバの副作用は、今のところ報告されていない。
しかし大量に摂取することの安全性を裏付けるデータがないため、妊婦や授乳中の女性は、摂取を控えるべきである。またそれに該当しない者でも、各商品で定められている目安量を守って摂取することが大切である。