マテ茶とは、マテの葉や枝から作られるお茶のことである。ミネラルや食物繊維が豊富なため、内臓機能向上による 代謝アップや、整腸作用によるダイエット効果を期待できる。ただし大量摂取や長期的な摂取は、カフェインが原因の副作用が心配されるため、短期的な適量摂取が望ましい。
マテ茶は、南米国で生産されているお茶である
マテ茶は、ブラジル・アルゼンチン・パラグアイなどの南米国で生産されているお茶である。
日本では、コカ・コーラが販売する「太陽のマテ茶」が有名だが、緑茶やウーロン茶などと比較すると普及率は低めである。しかしブラジルなど南米生産国においては、家庭飲料として長らく親しまれている。
グリーン・マテ茶やロースト・マテ茶などの種類がある
モチノキ科の常緑低木になるマテの葉や枝を乾燥させ、粉砕したものがマテ茶の材料となる。
乾燥・粉砕後に、風味を増加させる目的で、1年ほど貯蔵・熟成させたものはグリーン・マテ茶と呼ばれる。
さらにグリーン・マテ茶を焙煎すると、グリーン・マテ茶より風味豊かなロースト・マテ茶となる(ロースト・マテ茶は、特にブラジルで愛飲されている)。
ミネラルや食物繊維が豊富で、飲む野菜などとも呼ばれる
マテ茶には、必須栄養素のミネラル類(カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄分)や食物繊維が多量に含まれている。マテ茶が「飲む野菜」や「飲むサラダ」などと呼ばれているのは、そのためである。
烏龍茶と比較した場合、カルシウムでは28倍、マグネシウムでは約20倍、亜鉛では約3倍、鉄分では約20倍の量が含まれている(日本マテ茶協会のHP参照)。
マテ茶と烏龍茶における栄養素の含有量(100ml中)
栄養素
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マテ茶
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烏龍茶
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カルシウム
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17.1 mg
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0.6 mg
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マグネシウム
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13.0 mg
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1.09 mg
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亜鉛
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0.82 ppm
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0.26 ppm
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鉄分
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0.59 mg
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0.03 mg
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食物繊維
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0.90 %
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0 %
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ミネラルや食物繊維が豊富なマテ茶を飲むことは、肉中心の食生活を原因とする野菜不足の解消につながる。
またミネラルのもつ内臓機能向上やそれによる代謝アップ、食物繊維のもつ整腸効果を期待できるので、ダイエットにも有効なお茶であると言える。
カフェインの大量摂取や長期的摂取には注意
マテ茶はミネラルや食物繊維の他にも、ビタミンA、ビタミンB群、葉緑素、フラボノイド等々、健康向上に有効な栄養素を多種多量に含んでいる。ドイツのコミッションEでは、体のみならず精神の疲労を回復させる効能ももつとしている。
そのため一見長所ばかりのように感じられるが、マテ茶に含まれるカフェインに関しては用心する必要がある。
カフェインを大量または長期的に摂取すると、以下のような症状が表れ得るためである。
- 不眠
- 頻尿
- 吐き気や嘔吐
- 頻脈性の不整脈
- 頭痛、耳鳴り
- 情緒不安定、神経の高ぶり
- 血圧上昇
さらに糖尿病や高血圧、骨粗しょう症などの疾患が重症化する恐れもあるため、該当者は特に注意すべきである。またお酒との併用も、副作用のリスクを高めるので好ましくない。
カフェインの副作用リスクを避けるためにも、マテ茶の適量・短期的摂取を守ることが大切である。
ダイエットサポートに役立つお茶のまとめ
マテ茶をはじめ、ダイエットサポートに役立つお茶のまとめ。マテ茶ほか、黒豆茶や黒烏龍茶などコンビニで買えるものも多くて便利です。有効成分や脂肪に効くメカニズムなど、効能の具体的な説明もあるので、なぜダイエットに効果的なのかがよく分かります。
マテ茶ほか、ダイエットサポートに役立つお茶のまとめ。含有成分や痩せるメカニズムの説明もあり、ダイエットに効果的な理由もよく分かる!