ダイエットに有効な不飽和脂肪酸を多く含む、沖縄で古くから知られるウミヘビのエキス
海蛇から抽出されるウミヘビエキス
ウミヘビエキスにはダイエットに有効な不飽和脂肪酸が多く含まれる。
ウミヘビエキスとは、エラブウミヘビと呼ばれる爬虫類の内臓脂肪組織から抽出される油脂のことである。
多くの効果・効能を持つが、その生態は未だに解明されていない神秘の生き物でもある。
海洋生物・陸ヘビ、両方の特性を併せ持ったウミヘビのエキスは、強壮効果を兼ね備えた油脂である。
ウミヘビエキスの成分は、主に脂肪酸で構成され、その成分の多くが不飽和脂肪酸とされている。
そのほかにも、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル類、ビタミンA・ビタミンD3などのビタミン類、αリノレン酸やDHAなどを含んでいる。
ビタミンAには視力や皮膚などの健康を維持する働きがあり、ビタミンD3は骨格の形成に役立つ。
αリノレン酸は不飽和脂肪酸であり、その中でも 必須脂肪酸に分類される栄養素だが、高血圧の予防やガンの抑制作用があるとされている。
DHAも同じく必須脂肪酸に分類され、冠動脈疾患の予防や脳を活性化させる働きがあるということが解明されている。脳を活性化するという特徴から、認知症予防の効果も期待されている。
植物性油や青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸は肉類などの動物性脂肪に多い飽和脂肪酸と異なり、健康維持に役立ち、体脂肪になりにくい脂質として知られている。
ウミヘビエキスに含まれるαリノレン酸やDHAは体内で生成できない必須脂肪酸と呼ばれ、不飽和脂肪酸の中でも特にダイエット時の脂肪の分解・燃焼効果や健康維持の為に活用されている。
また、カルシウムはダイエット中のイライラを抑え、骨を丈夫に保つ効果が期待できる。
ウミヘビから抽出されるエキスには、更年期障害といった神経系の疾患を改善・維持する働きを持つ。疲労回復効果や関節痛の緩和、血流改善作用が期待できると言われている。
海蛇が生息する沖縄の海
ウミヘビの種類は約50種類ほどと言われ、そのなかでもウミヘビエキスとして使用されるのが「ラチカウダ・セミファンシアタ」、通称“エラブウミヘビ(エラブー・イラブー・エラブウナギ)”と呼ばれる爬虫類である。
沖縄周辺や東南アジア、オーストラリアにかけての海域に生息する。
琉球王朝が栄えた時代から珍重されてきたウミヘビは、現在では滋養強壮のため粉末や漢方、カプセル、サプリメントとして一般家庭でも摂取することができるようになった。
海蛇の生態はまだ解明されていない
ウミヘビ自体の生態については詳しい解明はされていないが、海洋生物でありながら陸ヘビのように肺で呼吸をする特徴がある。
産卵期には陸地で卵を産み、食物を摂取しなくとも数ヶ月生き続けられるほど生命力が強い。
これほどまでに生命力の強いウミヘビは、中国では霊薬として扱われており、秦の始皇帝が求めた不老不死の薬であったとして伝説が残っている。