低糖質(低炭水化物)ダイエットのローカーボは、健康トラブルに注意!
ローカーボは、1日の炭水化物量を250g~350gから20g~40gに減らすダイエット法。炭水化物の摂取量を大きく減らすと、ブドウ糖の代わりに脂肪がエネルギー源として使われるようになるので、脂肪燃焼率がアップして痩身の効果を得られるようになる。ローカーボダイエットを行うとみるみる体重が落ちるので、痩身効果は極めて高いと言えるが、炭水化物不足はイライラ、抜け毛、肌荒れ、集中力低下などのトラブルが起きやすいので注意。
ローカーボは低糖質を意味し、炭水化物の摂取量を大きく減らすことで、痩身をはかるダイエット法のこと。
ローカーボダイエットは他にも、開発者の名前(ロバート・アトキンス医学博士)を由来とするアトキンスダイエット、低炭水化物ダイエット、ケトン式ダイエットなどの呼び方がされている。
炭水化物を摂ると、体のなかで分解されてブドウ糖になり、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が上昇する。
血糖値が上昇すると、膵臓のランゲルハンス島からインスリンが分泌されて、ブドウ糖をエネルギーとして使用するよう働きかける。この仕組みにより、筋肉や脳など体の組織は、それぞれの機能活動を全うするためのエネルギーを得えられている。
炭水化物の摂取量を大きく減らすと、ブドウ糖からエネルギーを得ることができなくなる。
するとブドウ糖の代わりに、脂肪がエネルギーとして使われるようになるため、細胞のなかに溜め込まれた余分な中性脂肪が減少して、結果的に肥満解消・痩身の成果を得られることとなる。
※本来、1日に摂るべき炭水化物量は250~350gとされている。
1日の炭水化物の摂取量を、上限20gに設定する。(2週間続ける)
米、パン、麺など主食となる穀物は口にせずに、炭水化物を含有している野菜を食べるようにする。
タンパク質や脂質の摂取量に関しては特別なルールはないが、腹八分目を意識して食事するようにする。
1日の炭水化物の摂取量を、上限40gくらいにする。
どの量から体重が増えるかは人によって違うので、少しずつ摂取量を多くしていき、自分にとっての適量を調べるようにする。体重が減る量が分かったら、その量の炭水化物の摂取を続けるようにする。
自分の望む数値まで体重を減らせたら、炭水化物の摂取量をさらに多くしていく。
ただし、体重が増えない量というルールは守りながら摂取すること。
体重が増えない量の炭水化物を摂るようにする。
玄米、そば、果物ならば食べてもよいが、白米、砂糖が含まれるスイーツ、高カロリーのジャンクフードはNG。
ローカーボは、炭水化物を減らしたぶん、タンパク質や脂質の摂取量が増えがちになるのが問題になる。
タンパク質を摂り過ぎると、腎臓を酷使させることになるので、腎臓病の人は病状が悪化してしまう恐れがある。
また脂質を摂り過ぎると、動脈硬化や動脈硬化が原因になる心筋梗塞を発症しやすくなってしまう。
炭水化物が不足すること自体も体に良くなく、イライラ、抜け毛、肌荒れ、集中力低下といった不調が起こりやすくなる。また脂肪の燃焼率が上がると、脂肪の燃えカスのケトン体が増えて、体臭がきつくなることもネックになる。
このようにローカーボダイエットはさまざまな健康リスクが伴うので、無理に実行しないよう注意。
食事量を大幅ダウンすると、体から嫌~なダイエット臭が出るようになります。「ちゃんと入浴してるのに汗臭い」「人から甘酸っぱい臭いがするって言われた!」こんな場合は、今すぐ無理な食事制限を中止したほうがいいかも。