ロミロミ

ロミロミとは、ハワイ発祥のマッサージのことであり、「ロミ」とはハワイの言葉で「揉む」ことを表す。

ハワイの自然を信仰する精神に根ざしていることから、スピリチュアルなパワーを求める人も多い。ロミロミの概念も施術を行う者（ロミロミセラピスト）を通して、自然界のパワーを相手に伝えて癒すこととなっている。
全身で自然のエネルギーを取り込むことにより、施術者も受ける側も生命のエネルギーが浄化されるのである。

古代ハワイアンの神聖な儀式として王族しか受けられない癒しの施術だったが、1973年にアンティ・マーガレットにより一般人にも普及。現代では「スパ・ロミ」、「治療的ロミロミ」、「テンプル・ロミロミ」など、短期間の訓練、伝統的な訓練をうけたセラピストが施術するもの、古代の神聖なスタイルを保つものなどがある。そのため、「セラピストの数だけ技術がある』と言われている。

ロミロミのダイエット効果

ハワイアン音楽を聴きながらゆったりと施術を行う。施術者の指や手のひら、肘など腕全体や石（ホットストーン／コールドストーン）、オイルなどを用い、頭から足の先までマッサージを行うのである。

石により体を温めたり、冷やしたり、リンパ腺やツボを刺激することで血流を良好にし、老廃物を掃きだすデトックス効果がある。むくみ解消や代謝促進でダイエットや美肌づくりなどの美容効果、腰痛や肩凝り解消など健康回復効果が期待できる。ヒーリング、リラクゼーションなどの精神安定効果もある。

施術に用いられる石（ストーン）

ロミロミで使用する石（ストーン）は、火山のマグマが冷えて固まる時に地磁気の影響を受けて、弱い磁気を帯びている石が自然によって滑らかに研磨された玄武岩（げんぶがん）。温めたり、冷やして使用する。また、ハワイ発祥のロミロミだが、ハワイ島以外のアメリカ・アリゾナなどの火山から採取した石も使用されている。

ホットストーン（一般的には玄武岩を50～60℃くらいに温めて使用）とコールドストーン（冷やした大理石や天然石）を置石、敷石、マッサージに用いる。温冷による血行促進効果や石の持つエネルギーを全身に取り込むことで、心身のバランスを整えると考えられている。
ホットストーンセラピー（ロミイリイリ）として独立したものもあるが、これはアロハスピリットを重視したロミロミの一種である。