【低炭水化物ダイエット】 方法/効果/危険性
- 2012年1月11日
- 投稿者:小林 ほのか
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ダイエットの大敵というイメージが強い炭水化物。ダイエットを始めると、真っ先に減らすのはご飯などの炭水化物……アナタは当てはまりませんか!?
また、炭水化物の摂取量を減らし過ぎていることに気づいていない人も多いです。
「自分は低炭水化物ダイエットをしてるつもりはない」という人の中にも、無意識に炭水化物の摂取量を減らし過ぎてしまっている人もいるんです。
炭水化物を減らせば痩せるのでしょうか?? どんな危険性があるのでしょうか??
低炭水化物ダイエットってどんなダイエット?
低炭水化物ダイエットとは、その名の通り炭水化物の摂取量を減らすダイエットです。ロバート・アトキンスが考案し、「アトキンスダイエット」とも呼ばれています。
日本人の食事摂取基準では1日に必要なカロリーの50~70%を炭水化物で摂取すると良いとされていますが、低炭水化物ダイエットでは炭水化物の摂取量を極端に減らし、1日の炭水化物摂取量を80~160kcalにします。
1日に必要なカロリーは人によって違うので、必要な炭水化物の摂取量も人によって異なるのですが、80~160kcalでは必要なカロリーの10%にも満たない量です。本当に炭水化物の摂取量を少なくするということがわかると思います。
炭水化物は、ご飯や麺類、パンなどの主食だけでなく、イモ類、果物、豆類などの食品にも多く含まれていますので、これらの食品も摂取できません。もちろん、砂糖を含む食品もダメです。
また、アルコール・カフェインの摂取もできません。
低炭水化物の食事とは?
炭水化物を摂取できないのですから、炭水化物を含まない肉や魚、魚介、チーズ、野菜類などを摂取します。
それでも、やはり栄養バランスが崩れやすいので、サプリメントで栄養を補うことが勧められています。
低炭水化物ダイエットの痩せる理論
炭水化物は脂質に比べ、燃焼しやすい特徴があります。そのため、炭水化物(ブドウ糖)は優先的にエネルギーとして利用されます。
低炭水化物ダイエットでは、炭水化物の摂取量を減らしてブドウ糖が不足している状態を作ることによって、脂質がエネルギーとして使われやすくなり、体脂肪を減らすことができると考えられています。
また、炭水化物を摂取すると血糖値が上昇し、すい臓でインシュリンというホルモンが分泌されます。インシュリンは、血糖を体脂肪として蓄積することによって血糖値を下げるため、インシュリンが多く分泌されることは、体脂肪が蓄積する原因となります。
そのため、炭水化物の摂取を減らして血糖値の上昇を防げば、体脂肪の蓄積を防げると考えられているのです。
低炭水化物は、理論的には本当に痩せられるダイエットなのかもしれませんね!?
しかし、低炭水化物ダイエットは、さまざまな危険性が潜んでいると考えられているんです。
低炭水化物ダイエットに潜む危険
低炭水化物ダイエットは海外でも注目を集めたダイエット法ですが、日本だけでなくイギリスなどの国でも、健康に悪影響を及ぼす可能性があるとして注意を呼びかけています。
- エネルギーが不足するので疲れやすくなる
- 炭水化物は脳のエネルギー源なので、頭の働きが悪くなったり、集中力が低下したりする
- 炭水化物を含む食品を避けてばかりいると、摂取できない栄養素が出てきてしまい、栄養バランスを崩して健康を害する可能性がある
- 炭水化物を避けた食生活では、脂質の割合が高くなりやすく、冠状動脈性の心臓病のリスクを高めやすい
- 「ダイエット臭」とも呼ばれるケトン体が生成されるため、口臭や体臭がケトン体独特の甘酸っぱい臭いになってしまう
低炭水化物ダイエットは1年以上行なうと、さまざまな副作用が生じることがわかっています。「長期で行なうと安全は保障できない」という報告もあります。
しかし、低炭水化物ダイエットがブームとなってから10年近くが経ちましたが、いまだに炭水化物を減らす新しいダイエット法が登場しています。
たとえダイエット名が違っても、過剰に炭水化物の摂取量を減らすようなダイエットには注意しなければなりませんね……。