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提唱者は不明のダイエット法
ダイエット法として話題となった国立病院ダイエットであるが、この方法を開発した人は不明であり、日本の国立病院とは関係ない。
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ダイエットにはルールが沢山
国立病院ダイエットのやり方は、献立に沿った食事とされているが、細かなルールの把握も重要。
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体調に影響が出る場合がある
国立病院ダイエットの献立は、栄養不足になること等が心配されているため、体調の変化に注意が必要である。
日本の国立病院とは関係のないダイエット法。健康への影響が懸念されるため導入は慎重に!
国立病院ダイエットとは、ゆで卵やグレープフルーツ、野菜などを使った献立をベースに実施するダイエットである。
このダイエットは2週間という実施期間が決められており、献立に沿って行われる。定められた期間内で体内組織に変化を起こさせることが目的とされている。
もし、定められた期間を終えることができた場合、約10kgの減量が可能、太りにくい体質に変化する、といった効果があると言われている。
ダイエットの名称となった国立病院はデンマークにあるとされていたり、米国のメイヨー・クリニックにより考案されたゆで卵ダイエット(オリジナルマヨグイニット法、マヨダイエット法)が国立病院ダイエットの由来 と考えられていたりするが、提唱者は不明である。
また、国立病院ダイエットという名称であるが、日本国内の国立病院とは関係がなく、ダイエット法も日本の医療機関では実施されていない。
国立病院ダイエットは少ない食材で献立を立てているため、実施方法はとても簡単である。
メニュー | |
朝食 | トースト1枚、固ゆでにしたゆで卵を1~2個、グレープフルーツ2個、ブラックコーヒー |
昼食 | 固ゆでのゆで卵を1~2個、トマト、ブラックコーヒー |
夕食 | ゆで卵(固ゆで)1~2個、ピクルス(酢漬け野菜)、野菜サラダ |
表に記した献立がベースになり、残さずに食べなければならないという決まりがある。日によっては羊肉や牛肉の赤身、野菜などが追加され、2週間分の献立が決められている。
途中で止めてしまった場合は、それまで行ってきた分がリセットされてしまうため、もう一度1日目からスタートしなければならない、などの様々なルールがある。
上記の実施方法で記載したように、国立病院ダイエットを実施するに当たっては注意事項が多いというのも特徴である。
などがルールの一部として知られている。
国立病院ダイエットは、平成14(2002)年に話題となったダイエット法であるが、一方では栄養不足やカロリー不足などが懸念されている。
このダイエット方法は信頼できる文献での報告がなされておらず、無月経など女性特有の症状や摂食障害などの危険性があるとも言われている。そのため、国立病院ダイエットを行う際は十分注意する必要がある。