シュガーレス

シュガーレスとは、100gの食品、または100mlの飲料に対して含まれている糖類が0.5g未満であることを表している。これは健康増進法の栄養表示基準により定められている数値でもある。

しかし、糖類の少ない数値の食品であったとしても、中には血糖値が上がる物もあるため気をつける必要がある。さらに、糖類に含まれない甘味料（特に人工甘味料など）には、血糖値を上昇させる種類もある。

シュガーレスの種類 ～ 糖質と糖類

始めに記載した通り、シュガーレスは糖類が食品100g（または飲料100ml）中に0.5g以下のものである。“無糖”や“ノンシュガー”なども同じ意味として扱われている。
さらに、食品100g中に5g以下（または飲料100ml中2.5g以下）のものは、低糖や微糖などと表示される。

シュガーレスの基礎知識

シュガーレスという表示で重要となる糖類は、糖質から分解されて作られる。
糖質とは、炭水化物の摂取後に分解されてできる栄養素であり、そこからさらに細かく分解されていく。糖質が分解されると、糖類・多糖類・糖アルコール・高甘味度甘味料となる。

糖類とは糖質の構成やエネルギー源になる栄養成分であり、単糖類と二糖類に分類することができる。
単糖類は、ブドウ糖（グルコース）・ガラクトース・果糖（フルクトース）などがあり、二糖類には乳糖（ラクトース）・ショ糖（スクロース）・麦芽糖（マルトース）などがある。

糖質（単糖類あるいは二糖類）が使われている食品は、その含有量が0.5g未満であれば「シュガーレス」などの表示がきるが、基準量を超えた場合は、シュガーレスやノンシュガーなどの表示はできない。
ただし、糖アルコールは「糖類」ではないため、基準量を越えていてもシュガーレスといった表示が可能である。
糖アルコールとは、マンニトールやソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトールなどを指し、人工甘味料とも言う。

カロリーゼロ≠0kcal！？強調表示に気をつけて！

https://slism.jp/communication/column-0050.html

「ゼロカロリー」や「ノンカロリー」など、砂糖が含まれていないような表示が多く見られるようになった。しかし、糖類が含まれていない訳ではない。強調表示について詳しく解説したコラム。

「砂糖不使用」表示も要注意

食品表示において見られるようになったものの中に「砂糖不使用」という表示がある。
砂糖不使用ということもあり、砂糖は使用していないとされている。しかし、数ある糖類のうちのひとつが「砂糖」である。たとえ砂糖を使用していなかったとしても、代替となる甘味料を使用している場合もある。

この場合は砂糖を使わないという意味で表示しているため、他の甘味料を使用していても問題にはならない。砂糖不使用と表示されたものでも、甘みを感じる食品であれば人工甘味料などの可能性も考えられる。
もし、「砂糖不使用」という表示につられてしまっても、中味はシュガーレスなどの含有量を抑えた食品と何ら変わらないため、表示を確認することが大切である。

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