脂肪の分解・燃焼に効果のあるDHAは魚に多く含まれている
DHAが豊富に含まれる「マグロ」
脂肪の燃焼を促進するDHAは魚類に多く含まれる。特にマグロは含有量が高い。
DHA(DocosaHexaenoic Acid: ドコサヘキサエン酸)は多価不飽和脂肪酸の一種であり、EPA (エイコサペンタエン酸) と同様、主に魚に含まれる必須脂肪酸の一つである。
DHAは血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあり、脂質異常症や動脈硬化の予防・改善に効果がある。
また、脳の神経細胞の働きに関係している脂肪酸であるとされ、脳の働きを活発にする効果が期待できる栄養素としても知られている。
DHAは魚介類やサプリメントなどで摂取することができる。特にマグロやさんま、ぶり、はまちなどに多く含まれている。
DHAは脂肪燃焼に関与している。
身体についてしまった脂肪は脂肪酸に分解されなければ燃焼することができないが、脂肪分解酵素と呼ばれるリパーゼが、脂肪を分解することで脂肪が燃焼できる。
DHAには、このリパーゼを活性化する働きがあるので、脂肪燃焼の効率を高める効果が期待できるのである。
この効果は公的にも認められており、「中性脂肪が気になる方の食品」という表示で、DHAを関与成分とした特定保健用食品が許可されている。
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DHAをはじめとした不飽和脂肪酸が豊富なサンマの解説。DHA以外にもEPAやビタミンB2、ヒスチジンなどダイエットに有効な成分が含まれている。
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1日1回朝・昼・晩のどれかで青魚を食べるダイエット方法の解説。青魚にはDHAやEPAが豊富に含まれている。
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不飽和脂肪酸を多く含むウミヘビエキスの解説。青魚の中で最もDHAを多く含んでいるというマグロよりもDHA含有量が多い。
DHAは、アルファリノレン酸を原料として体内で合成することができる。
しかし、原料のアルファリノレン酸自体を体内で合成できないこと、食事から摂取したアルファリノレン酸からDHAやEPAに変換される割合が10から15%程度と少ない量であることから、DHAは食事から摂らなければならない必須脂肪酸とされている。
アルファリノレン酸やDHA、EPAは必須脂肪酸の中でもn-3系脂肪酸(オメガ3ともいう)に分類される。
n-3系脂肪酸は厚生労働省の食事摂取基準で1日当たりの必要量が策定されている。特にDHAは、18歳以上の日本人ではDHAとEPAを合計で1g以上摂ることが望ましいとされている。
必須脂肪酸の解説およびn-6系脂肪酸とn-3系脂肪酸の摂取基準の紹介。DHAはn-3系の必須脂肪酸である。
DHAを多く含む食品は以下のような魚類である。
食品名 | 食品100gあたりのDHA含有量 |
---|---|
まぐろ(トロ) | 3.2 g |
しめさば | 2.6 g |
さんま | 1.7 g |
ぶり | 1.7 g |
はまち | 1.7 g |