二の腕

二の腕は上腕ともいい、肩から肘にかけての部位を指す。ダイエッターにとってはサイズや年齢による下垂が気になる部位であり、二の腕太りの原因には、代謝が落ちて贅肉がつく、上半身のリンパが停滞して老廃物がたまることによるむくむなどが挙げられる。これらを解消して細く引き締まった二の腕にするには、インナーマッスルが鍛えられる『二の腕ねじり』や『バイバイ体操』などのエクササイズや、入浴後のリンパマッサージが有効。

肩から肘までの部位で、医学的な呼び方は上腕

二の腕とは、肩から肘にかけての体の部位のことで、医学的には上腕という。
体の組織としての役割は物を持ち上げるためにあるが、ダイエットや美容の観点では、特に女性がサイズを気にする部位の1つ。「夏に堂々とTシャツやノースリーブを着られない」「年とともに太くなって振袖のように下垂している」「ウエディングドレス着用に向けていちばん細くしたい場所」等。

二の腕が太くなるのは、若い頃よりも代謝力が衰えて、脂肪がつきやすくなるのが原因。
また脂肪がたくさんついているせいでなく、むくんでいるせいで太く見えている場合もある。二の腕のむくみは、運動不足や悪い姿勢で上半身のリンパの流れが滞り、老廃物がたまることが原因と言われている。

二の腕の筋肉をしっかり動かすエクササイズが有効

二の腕痩せのダイエットのポイントは、二の腕の筋肉をしっかり使って脂肪を燃やすことが大切。
運動せずに食事を減らすといった不健康的なダイエット方法では、ただサイズ的に細くなるだけの成果しか得られないばかりか、皮膚・脂肪のハリを支える筋肉が衰えて、“さらに酷い振袖状態”になってしまう恐れが強い。

エステの脂肪吸引などに頼らず、自力で二の腕痩せしたい場合は、『バイバイ体操』や『二の腕ねじり』などのエクササイズがおすすめ。これらは数秒～数分で済みやり方もとても簡単なので、忙しい人や運動が不得意な人でも取り入れやすい。またアウターマッスルでなくインナーマッスルに力が入るエクササイズなので、いわゆるマッチョになる心配はなく、ほどよい筋トレ効果・引き締め効果を得ることができるのも特長。

『バイバイ体操』のやり方

1. 立位の状態で、両腕を左右に軽く開く。
2. 手の平を床と水平になるように伸ばす。
3. 腕をやや後ろにもっていき、脇を締める。
4. バイバイの動作をするように、手の平を素早く振る
5. 4の動作を、30秒×2セット行う。

『二の腕ねじり』のやり方

1. 立位の状態で、両腕を左右に大きく開く。
2. 肩の関節や肩甲骨を動かして、腕を外側にひねる
3. 同じく肩の関節や肩甲骨を動かして、腕を内側にひねる
4. 2～3の動作を、10回繰り返す

むくみが原因の場合は、入浴後にリンパマッサージを

二の腕太りの原因がむくみの場合は、リンパの流れを良くするマッサージを行うとよい。
リンパマッサージのタイミングは、体が温まってリンパが流れやすい状態になっている入浴直後がベスト。 また摩擦で肌に負担がかかるのが気になる場合は、専用のマッサージオイルやアロマオイルを塗って、手指の滑りを良くするとよい。

1. 肩をゆっくり上下させたり回したりして、コリをほぐす
2. 左腕を軽く持ち上げ、右手を手首→脇まで滑らせるようにマッサージする
3. 右腕を軽く持ち上げ、左手を手首→脇まで滑らせるようにマッサージする
4. 2の動作を5回、3の動作を5回行う

※“痛気持ちいい”くらいの強さでマッサージするのがポイント。