アップルペクチンとは、りんごに含まれる多糖類のペクチンのことを指す。ペクチンはセルロースなどと結合することにより、高等植物の細胞同士を接着する物質である。この特性が活かされ、増粘安定剤としてジャムなどの加工食品の添加物に利用されている。アップルペクチンは、コレステロール低下と放射性物質のセシウム排出の効果を有する。またアップルペクチンは食物繊維でもあるため、腸内環境を良好にし便秘解消にも役立つ。
アップルペクチンは、りんごに含まれる多糖類のペクチンのこと
アップルペクチンとは、果物のりんごに含まれている多糖類のペクチンのことであり、りんごペクチンとも呼ばれる。ギリシャ語で「凝固」や「硬い」を意味する「pektos(ペクトス)」が名前の由来となっており、セルロースなどの物質と結びつくことにより、高等植物の細胞と細胞とを接着する重要な働きをしている。
この特性が活かされ、増粘安定剤としてジャムなど加工食品の添加物に用いられている。
コレステロール低下とセシウム排出の効果があるとされる
アップルペクチンには、コレステロールの低下と、放射性物質の1つセシウム排出の効果があるとされている。
健常者14名を対象に、アップルペクチンを1日約8.4g摂取させる試験では、総コレステロール値と悪玉コレステロール値の10%減少の成果が得られている。またこの試験で血中ヒスタミン値の24%減少の成果も得られていることから、アップルペクチンはアレルギー性疾患にも有効な可能性が高い。
セシウム137に被爆している子供に、アップルペクチン16%を含む粉末を1日10g、16日間摂取させる試験では、体内のセシウム137量の著しい減少がみとめられている。
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大量摂取による下痢や、食物アレルギー体質者は注意
アップルペクチンは食物繊維であるため、摂取すると腸内環境が良好になり便通改善の効果を得られることも分かっている。粉末サプリメントなど、アップルペクチンの整腸効果を売りにした健康食品も数多く出回っている。
ただしこれらには、「大量摂取で下痢が生じることがある」「食物アレルギーのある方は摂取を控えるべき」などと記載されていることが多いため、注意事項を守り利用することが大切である。