シャングリラダイエットとは、オリーブオイルや砂糖水を摂取することで食欲を抑え、痩身効果を得るダイエット法である。
オリーブオイルダイエットとも呼ばれ、カリフォルニア大学のセス・ロバーツ博士が考案したことでも知られている。
シャングリラダイエットは食前・食後60分を避け、オリーブオイルまたは砂糖水を摂取することで、食欲を抑えるように脳に直接働きかける。すると食欲が抑制されて、自然と食事量を減らすことができるとされている。
自ら食事制限を行うのではなく、食欲をコントロールすることができるダイエットとして実践している人も多い。
シャングリラダイエットのやり方
シャングリラダイエットは、目標とする減量体重によりオリーブオイルや砂糖水の摂取量が異なってくる。オリーブオイルの場合は大さじ1.5~3.5杯、砂糖水(水350ccに砂糖大さじ一杯)であれば大さじ4.5~10.5杯程度とされている。
摂取するタイミングは、上記に記したように60分ズラすことが重要であり、一度に摂取する必要はなく数回に分けて飲んで良い。
詳しい方法はこちらで
オリーブオイルを摂取する量やタイミングなど具体的な方法が紹介されている。
セットポイントを下げることが重要!
セットポイントとは、生まれたときから身体に備わっている機能であり、身体が記憶している正常な状態のことである。身体は常にセットポイントに近づけようとする機能が働いている。
たとえば、気温が高いときは発汗を促して体温を下げ、寒いときは身体を振動させて体温を上げる。このように適正な体温に戻そうとする働き、すなわちセットポイントに近づけようとする働きが常に機能しているのである。
また、脳は体重についてもセットポイントを持っているとされており、それぞれにベストな体重をセットポイントとしている。したがって、セットポイントが高い人は太りやすく、脳が食欲を増進させてしまう。反対にセットポイントの低い人は食欲を抑制することができ、痩せやすい体質であると言われている。
したがって、ダイエットを成功させるためには脳が認識しているセットポイントを下げることが有効である。
シャングリラダイエットで得られる効果
脳に直接満足感を与えるよう働きかけるシャングリラダイエットは、「満腹感を得易い」、「空腹だと感じにくくなる」、「暴食を抑えられる」などである。
しかし、シャングリラダイエットを中止すると食欲も元に戻ってしまうので、リバウンドが心配される方法でもある。食欲が復活して暴食することのないように、ダイエット中に前以て予防策を練っておく必要がある。
リバウンドを予防するために重要なことは味を薄味にシフトすることである。
味の濃い食事はセットポイントを上げるため、外食は控え、自炊を心がける。普段から自炊をして薄味にすることで、脳に記憶された好みの濃い味を塗り替えるのである。
さらに、香辛料などにも工夫して、味に変化をもたらすなども必要である。
オリーブオイル選びで飲み易さが変わる
シャングリラダイエットにおいて必要になるオリーブオイルは、風味のないものを選ぶのがベストである。
種類が多くある中でダイエットに適しているのは、精製オリーブオイルやエクストラライトオリーブオイル、ピュアオリーブオイル、またはシソ油やキャノーラオイルなどである。
しかし、どうしてもオリーブオイルが飲みにくいという場合は油を替えてみるか、代わりに砂糖水(もしくは氷砂糖)を摂取すると良い。
使用する砂糖は上白糖で良いが、血糖値の急激な上昇を抑制するなら 果糖の方が適している。
気をつけたいポイント
オリーブオイルも油脂類の一つであるため、過剰に摂りすぎれば太ってしまう。
さらに、シャングリラダイエットにおいて減少した体重は維持が難しく、その体重をキープするには食事制限や運動をしなければならない。
また、シャングリラダイエットの研究データなどはまだ少ないため、体調の変化に十分注意しなければならないダイエット法である。