マクロビオティックとは、長生きを目標とした健康法のこと。身土不二、一物全体、陰陽調和の概念に沿った食事を基本としている。生活習慣においても、アルコールは少量、タバコはNGなどさまざまなルールが設けられている。マクロビオティックを実行すると、健康面、美容面、精神面でさまざまなメリットを得られるとされる。
マクロビオティックは、長生きを目標とした健康法
マクロビオティックとは、長寿を目標とした健康法のことで、マクロビと略して呼ばれることも多い。
マクロには長い、ビオ(バイオ)には生物または生命、ティックには技術という意味がある。これらの言葉をつなぎ合わせると、“長く生きるための技術”つまり“長生きするための健康法”と訳せるマクロビオティックになる。
3つの概念を指針とした食事法が基本
マクロビオティックは、身土不二、一物全体、陰陽調和の3つの概念に基づいた食事法を基本としている。
食事において身土不二は「環境(土地や季節)に合ったものを食べる」、一物全体は「1つの食物の全ての部位を食べる」、陰陽調和は「陰性または陽性に偏りすぎない食べ物を食べる」を意味している。
- 身土不二……地産地消、季節に応じた旬のものを食べる
- 一物全体……実だけでなく皮・種・根なども残さず丸ごと食べる
- 陰陽調和……体を冷やしすぎない食べ物、あるいは暖めすぎない食べ物を食べる
陰陽調和の考え方において、体を冷やす食べ物は陰性、体を温める食べ物は陽性とされる。
陰性や陽性に偏りすぎない中庸の食べ物には、小麦粉、玄米、パスタ、キャベツ、小松菜、白菜、大根、リンゴ、油揚げ、小豆、黒ゴマ、ほうじ茶、がんもどき、海藻類などが挙げられる。これらを食べるようにすると、心身のバランスがとれ健康を維持できると言われる。
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キビ・モロコシ・玄米など雑穀は、硬くて噛むのが大変なので好まれにくい傾向が。しかし実は、これらは栄養価に優れダイエットに適した食べ物なんです!含まれる栄養素はビタミンB2、ポリフェノール、タンパク質、ミネラル等々。名前を挙げただけでも、ダイエットに良さそうな予感がしますよねv
生活習慣に関してもルールがある
マクロビオティックは食事法が基本だが、生活習慣に関しても以下のようなルールが設けられている。
- 食べ物は、一口で30回は噛んで食べる。
- 満腹になるまで食べず、腹八分目を意識する
- 間食する場合は、糖分量に気をつける(健康な人の場合)
- その他
- アルコールは嗜む程度であればよい(健康な人の場合)
- さまざまなストレスに気をつける
- 十分な睡眠時間と休養を確保する
- 毎日の運動習慣をつける
- 健康チェックのための定期検診を欠かさない
健康面、美容面、精神面でメリットを得られる
マクロビオティックの方針に沿った食事や生活を実行すると、健康面、美容面、精神面の全てにおいて、よい影響を得られると言われる。また地産地消や、通常は非可食部とされる部位も無駄にしない食べ方は、自然に優しくエコに貢献することにもつながる。
健康面、美容面のメリット |
精神面のメリット |
健康が保たれて体力がつく
無理なく痩せられる
安眠できるようになる
肌の調子がよくなる
便秘が解消される
冷え性が治る
ガンや生活習慣病に罹りにくくなる
老化がゆっくりになる
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ストレスが軽減され、気持ちが前向きになる
精神力や生命力が強くなる
脳の働きがよくなる
生活が正され、運気も上がる
人間関係が良好になる
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マクロビの食事法を生活に取り入れる方法
マクロビオティックの食事法を生活に取り入れたい場合は、ネットや書籍で紹介されている料理レシピを参考にしたり、マクロビの発案者である桜沢氏が開校したマクロビの料理教室に通ったりする方法がある。
もっと手軽に取り入れる方法としては、マクロビ食を提供しているレストランを利用する、通販でマクロビ食品を取り寄せるなどがある。
本格的に知識を身につけたい人は、通信教育(クシマクロビオティックなど)で学び、マクロビオティックセラピストの資格を取るなどするとよい。