ヘルシアは、花王が販売する飲料商品であり、特定保健用食品に許可されている飲料でもある。ヘルシア緑茶、ヘルシアスパークリングなどの種類があり、いずれも茶カテキンを多量に含有する。茶カテキンには脂肪燃焼を促進する効果があるため、体脂肪が多い人のダイエットに有効である。
ヘルシアシリーズは、いずれも茶カテキンを多量に含有している
ヘルシアは、花王を販売元とする飲料商品であり、消費者庁認可の特定保健用食品(トクホ)でもある。
ヘルシア飲料には、ヘルシア緑茶、ヘルシアスパークリング、ヘルシア五穀めぐみ茶、ヘルシアウォーターの全4種類があるが、いずれも茶カテキンという成分を多量に含有している特徴がある。
茶カテキンは、抗酸化作用や体脂肪減少など多くの効果をもつ
茶カテキンは、ポリフェノールに分類される成分である。
ポリフェノールといえば、体のサビを防ぐ抗酸化作用をもつことで有名だが、茶カテキンは抗酸化作用のほかにも体脂肪減少、殺菌、血圧低下、血糖値安定など、さまざまな効果をもっている。
以上から、茶カテキンが多量に含まれる飲食物を意識的に摂取することは、健康維持やダイエットにつながるといえる。実際ヘルシアシリーズには、「体脂肪が気になる方に適す」と表示されている。
ただし茶カテキンには、一層の健康増進や病気を治癒させるほどの効果はないので、摂取目的を誤らないよう注意したい。
茶カテキンの体脂肪減少の有効性について
茶カテキンが体脂肪を減少させることは、国立健康・栄養研究所の臨床試験により証明されている。
以下は臨床試験の一例と、それにより得られた試験結果である。
臨床試験1
被験者 |
BMI 25~35に相当する男女226名
※内臓脂肪型肥満の者を含む |
試験方法 |
被験者を、茶カテキン0 mg/500mlの飲料を摂取するグループ1と、茶カテキン540mg/500mlの飲料を摂取するグループ2に分け、1日1本のペースで3ヶ月間継続摂取する。 |
判定方法 |
開始前・終了後に、CTスキャンにて腹部脂肪面積を測定する。 |
試験結果 |
■グループ2に、以下の変化が認められた。
・男女共に、腹部の内臓脂肪・皮下脂肪面積が減少した。
・男女共に、ウエストサイズの減少が確認できた。
・男女共に、体重、BMI、ヒップにおいて数値ダウンが認められた。
・内臓脂肪面積が大きいほど、高い減少効果を得られることも判明した。 |
臨床試験2
被験者 |
BMI23.8(平均値)の男性14名 |
試験方法 |
被験者を、茶カテキン0 mg/500mlの飲料を摂取するグループ1と、茶カテキン540mg/500mlの飲料を摂取するグループ2に分け、1日1本のペースで2ヶ月間継続摂取する。
これに週3回、ルームランナー(時速5kmで30分間)を用いての有酸素運動をプラスする。 |
判定方法 |
開始前・終了後に、安静時と有酸素運動時の脂肪燃焼量を呼気ガス分析装置にて測定。 |
試験結果 |
■脂肪燃焼量に関し、下記のような試験結果が得られた。
・試験終了後…グループ1では997kcal燃焼、グループ2では1,365kcal燃焼。
・有酸素運動時…グループ1では3,956kcal燃焼、グループ2では5,217kcal燃焼。 |
この結果から、茶カテキンが体脂肪の減少に有効であること、茶カテキン摂取に有酸素運動をプラスすることで、さらなる体脂肪減少の効果を得られることが分かる。
大量摂取で、お腹がゆるくなる可能性がある
茶カテキンを含むヘルシア飲料は、体脂肪を減らしダイエットの成功率を高めるが、目安量を参考に摂取することが大切である。特にヘルシアシリーズのヘルシアウォーターとヘルシア緑茶に関しては、注意事項に「大量摂取でお腹がゆるくなる可能性あり」とあるので、遵守すべきである。
体脂肪がつきにくくなる特定保健食品のまとめ
ヘルシアウォーターをはじめ、摂取すると脂肪のつきにくい体になれる特定保健食品(トクホ)のまとめです。1日500mlの摂取が望ましいなど、それぞれの目安量もわかります。体脂肪を何とかしたい方や、健康的なヤセを望むダイエッターは必見!
ヘルシアウォーターほか、摂取すると体脂肪がつきにくくなる特定保健食品たちです。摂取目安量が記載されているので、健康的ダイエット希望の方はぜひ参考に。