チアシード

中央アメリカに生息する植物・チアから採れる種のことをチアシードという。チアシードには、水や胃に入れると体積が10倍に増える、三大栄養素など重要な栄養素を多種含んでいる特徴があるため、ダイエット食に適していると言える。飲み物や手作り菓子などに加えて飲食すると、満腹感を得られる、ダイエット中によくある栄養不足を解消できるほか、食物繊維によるお通じの改善効果も期待できる。

チアシードとは、チアという植物から採れる種のこと

中央アメリカに生息し、白色や紫色の花を咲かせるチアというシソ科植物がある。
このチアから採れる種のことをチアシードという。チアシードの大きさは1mm程度で形は楕円形、色は灰色や黒色を呈しており、水や胃のなかに入れると体積が10倍近く膨張するという特徴がある。

三大栄養素や食物繊維など多くの栄養素を含む

チアシードには、人にとって重要な栄養素を多種含有しているという特徴もある。
チアシードに含まれる栄養素は、三大栄養素の炭水化物、タンパク質、脂質（アルファリノレン酸とリノール酸）をはじめ、食物繊維、カルシウム、マグネシウム、鉄分などである。

水や胃のなかで体積が増え、重要な栄養素を多種含んでいるチアシードは、ダイエット食に適していると言える。
少量の摂取で満腹を感じられるため過食をセーブすることができる、食事制限やカロリーコントロールを伴うダイエットでありがちな栄養不足の解消に役立つためである。

飲み物やお菓子に入れるなどダイエットに利用される

実際チアシードは、ダイエットによく利用されている。
一時期の大流行は去ったものの、今もなお食事に取り入れるなどダイエットメニューに活用している人は多い。

チアシードの飲食方法は、牛乳やジュースなど飲み物に入れる、プリンやクッキーなど手作り菓子の材料に加えるなどである。チアシードはタピオカやナタデココを思わせる食感で、無味無臭で元来の飲食物の風味を損ねないなどの特徴があるため、菓子の材料に用いられる場合が多い。

食物繊維の作用で、便通が良くなる効果も得られる

チアシードには食物繊維が含まれるため、飲食することで便の出が良くなる効果も得られる。
体のサビ（老化）を防ぐ抗酸化作用や、血圧への作用を期待する声もあるが、これらについては有効性を示すような科学的データはない。

胃腸疾患、低血圧、アレルギーがある者の摂取は好ましくない

チアシードの食物繊維は胃腸に作用するため、胃腸に病気のある者の摂取は好ましくないとされる。
また低血圧症の者や、チアが属するサルビア属の植物にアレルギー反応を示す者の摂取も好ましくないとされているため、該当する者は注意が必要である。

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