食欲を抑えダイエットを成功させるヒスタミンは、一口30回の咀嚼で増やそう!
ヒスタミンは、花粉症のくしゃみなどアレルギー症状の原因になる物質。脳の満腹中枢を刺激することで、食欲をセーブする働きもする。食べ物をよく噛むと、脳の結節乳頭核からヒスタミンがたくさん分泌されるので、食欲を抑えてダイエットを成功させたい人は、一口につき30回ほど咀嚼する習慣をつけるとよい。またヒスタミンの原材料になるヒスチジンを多く含むカジキマグロやカツオなどの魚を適度に食事に取り入れるのもお勧め。
ヒスタミンは、花粉症のくしゃみなどアレルギー症状を発生させる神経伝達物質。
目や鼻などから花粉が入り込むと、免疫機能はそれを害のある異物(抗原)とみなして抗体をつくり、抗体は細胞の表面に付着して抗原に対抗すべく備える。再び花粉が入り込んで抗体に接触すると、細胞からヒスタミンが放出されて、くしゃみや鼻水などいわゆるアレルギー症状を生じさせる。
ヒスタミンは厄介なアレルギー症状の原因物質なので、一見悪者に感じられるが、実はダイエットを望む人にとって有益な働きをしてくれる一面もある。
具体的には、ヒスタミンは脳の視床下部にある満腹中枢を刺激する働きでもって、「お腹が満たされた」という感覚を得られやすくしてくれる。十分な満腹感を得られると、必要以上に食べ物を詰め込むことがなくなるので、結果、肥満予防やダイエットに役立つこととなる。
満腹中枢を刺激し食欲をセーブするヒスタミン量を増やすには、食べ物を噛む回数をできるだけ多くすると良い。
食べ物を噛むと、その刺激は脳の咀嚼中枢を介して結節乳頭核という場所へ届き、結節乳頭核からヒスタミンの分泌が盛んに行われるようになる。
理想的な咀嚼回数は、一口につき30回と言われている。
食事に時間がかかってしまうのが気になる人は、ガムを利用すると、楽に理想回数を達成できるのでおすすめ。
また食べ物をよく噛むと、活動を司る交感神経が活性化するため、代謝・脂肪燃焼率がアップする可能性も。
ヒスタミンは、ヒスチジンというアミノ酸に属する物質から作り出される。
ヒスチジンは、カジキマグロ、カツオ、サバ、サンマなどに多く含まれているので、ヒスタミンを増やしたければこれらの魚を食事に取り入れると良い。ただし先述のようにヒスタミンはアレルギー症状の原因物質でもあるので、食べ過ぎないよう気を付けること。
ヒスチジンは、子供を成長させる大事なアミノ酸。食欲を抑えるヒスタミンの材料になる物質でもあるので、ダイエットにも役立てられます。ヒスチジンはかつお・まぐろ・牛乳などに多いので、ぜひこれらを日々の食事にプラスしましょう。