ルチンは、ポリフェノール類のフラボノイド系のひとつ。代表的なそばのほか、いちじく、アスパラ、トマト、柑橘類の皮などに多く含まれている。ルチンは他のポリフェノール類と同様に、強力な抗酸化作用をもつので、アンチエイジングに有効。また毛細血管の強化、血圧・血糖の安定などの効果もあるので、血管疾患や生活習慣病の予防にも役立つ。ルチン摂取にそばを利用するなら、一般的なそばの100倍のルチンを含む韃靼そばがベスト。
フラボノイド系物質で、そばなどの食品に含まれる
ルチンは、多くの種類があるポリフェノールのフラボノイド系に属している物質。
ルチンはそばに多く含まれることで知られるが、他にもいちじく、アスパラガス、トマト、レモンやみかんの薄皮などの食品に、比較的多く含まれている。
ルチンは水溶性ビタミンのような働きをするので、ビタミンPと呼ばれていたこともある。
現在はヘスペリジンやケルセチンなど、ルチン以外にもビタミン様作用をもつ物質が見つかっているので、ルチン=ビタミンPではなく、ルチン=ビタミンPの一種という位置づけになっている。
強い抗酸化作用のほか、血管強化などの効果も!
ルチンは他のポリフェノールの仲間と同じように、活性酸素への強い対抗力(抗酸化作用)をもっている。
体内の活性酸素量が多すぎると、細胞の老化が早まったり動脈硬化やがんなどの病気に罹りやすくなったりしてしまうが、ルチンを摂取することで、これらのリスクから健康を守ることができる。
ルチンのもっとも特徴的な効果は抗酸化作用だが、抗酸化作用以外にも以下のような効果をもつと言われている。
- 毛細血管の弾力を強化し、出血性疾患や心臓病を防ぐ
- 血糖値を安定させて、糖尿病を予防する
- 血圧を安定させて、高血圧を予防する
- ビタミンCの吸収率を高め、コラーゲン生成を助ける
- 脳の老化を防ぐので、認知症に有効な可能性も
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ポリフェノール類のルチン、カロテノイド類のβ-カロテン、抗酸化ビタミン類のビタミンE…。これらは全て、強力なアンチエイジング効果をもった抗酸化物質たちです。抗酸化物質がたくさん含まれている食品も紹介。
食べるなら、ルチン100倍の韃靼そばがお勧め
ルチンは、1日に30mgの量を摂取するのが理想的とされている。
ルチンは特にそばに豊富に含まれているので、そばを主な摂取源にするとよい。
そばには更科そばや田舎蕎麦など色々な種類があるが、ルチンを摂る目的で食べるならば韃靼そばがお勧め。韃靼そばには、一般的に食べられている更科そばや田舎そばの100倍ものルチンが含まれると言われる。