血漿タンパク質のアルブミンは、肝臓病や無理なダイエットで低下するので注意!
アルブミンは、血液の血漿に存在するタンパク質の一種。肝臓で産生されて血液に入り、血管内に水分をとどめるなどの重要な働きをしている。しかし肝炎や肝硬変など肝臓に異常があると、アルブミンが不足して血液の浸透圧バランスが狂い、血圧低下、腹水、肺水腫などのトラブルが起きてしまう。アルブミン低下は低栄養でも起こるので、極端に食事量を少なくするなど無理なダイエットは禁物。
アルブミンは、血液の血漿(血液のうち血球を除いた成分)に含まれている血漿タンパク質の一種。
血漿には100種類以上ものタンパク質が含まれているが、アルブミンの割合が一番多く、血漿タンパク質のうちの約6割は、アルブミンが占めている。
アルブミンは血液中で、血管のなかに水分をとどめる重要な役割を果たしている。
アルブミンが不足すると、血管のなかの水分が外に流出してしまい、血圧低下、腹水、肺水腫などが引き起こされる。腹水とはお腹に水がたまった状態のことを指し、肺水腫とは肺に水がたまった状態のことを指す。
血液中のアルブミンはほかにも、以下のような重要な役割を果たしている。
アルブミンはたくさんのアミノ酸を原料に、肝臓の細胞でつくられている。
健康であれば通常は1日に6~12gの量がつくられて、血液のなかに入る仕組みになっている。
しかし肝臓が病態にあると、十分なアルブミンをつくれなくなって、先述のような症状が表れるようになる。
血液検査においてアルブミンの基準値(正常値)は、男女共に3.8~5.3g/dlとされている。
アルブミン値(血清アルブミン値)が基準値を下回っていた場合は、慢性肝炎、肝硬変、低アルブミン血症など肝臓に関連した病気が考えられる。
また腎臓疾患のネフローゼ症候群や、無理なダイエットによる栄養失調、重度の火傷、ケガや手術による大量の血液喪失なども、アルブミン低下の原因になる。
アルブミン低下で、血圧低下や腹水などの症状が表れている場合、アルブミン製剤を投与する点滴治療が行われる。
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