無月経とは、初経が起こらないことや月経が停止することをいう。18歳を過ぎても初経がない場合は原発性無月経に、今まであった月経が3ヶ月以上停止している場合は続発性無月経に該当する。これらは、先天的な病気が原因のこともあれば、過度なストレスやダイエットなど、悪い生活習慣が原因のこともある。無月経は妊娠や出産に影響し、早発閉経が原因の場合は、骨粗鬆症や生活習慣病に罹りやすくなるので、早目の婦人科受診と治療が望ましい。
無月経とは、月経が起こらないことや停止すること
月経が起こらないことや、今まできていた月経が停止することを、無月経という。
無月経は、原発性無月経と続発性無月経の2種類に大きく分けられる。これらは先天的な病気が原因になっていることもあれば、過度なストレスやダイエットなど後天的なことが原因になっている場合もある。
原発性無月経
18歳を過ぎても初経が起こらない無月経のことを、原発性無月経という。
原発性無月経は、生まれつき卵巣が正しく形成されていない卵巣形成障害が原因のことが多いと言われる。
ほかには性染色体の異常症(ターナー症候群)や甲状腺機能低下症、かなり珍しいケースとして精巣をもちながら外性器や体つきは女性という精巣性女性化症などが考えられる。
続発性無月経
今まできていた月経が止まり、月経が3ヶ月以上無くなっている無月経のことを、続発性無月経という。
続発性無月経は、極端に減食するなど過度なダイエットが原因のことが一番多いと言われる。ほかにも、強いストレスが続いたり激しい運動をする習慣があったりすると、続発性無月経になりやすいと言われる。
なお妊娠中や授乳中も月経が停止するが、これは自然な生理現象であって、続発性無月経には該当しない。
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20~30代で閉経する早発閉経が原因のことも
無月経は、20代や30代など早すぎる年代で閉経してしまう早発閉経が原因のこともある。
月経が終了する閉経は通常50歳ごろに起きるが、ストレスの大きい生活を続けていると、早い年代で閉経してしまうことがある。もともと月経不順のある人やチョコレート脳腫の手術をした人も、早発閉経が起こりやすいと言われる。
20代や30代で閉経してしまうと、妊娠や出産が不可能になるほか、骨粗鬆症や生活習慣病に罹りやすくなるので、早発閉経が起こりやすい要素をもつ人は注意すべき。
早目に婦人科を受診して治療を受けるべき
無月経に該当すると思われる人は、早目に婦人科を受診し、原因に応じた治療を受けるのが望ましい。
無月経の検査方法には、血液検査(ホルモン検査)やエコー検査などがあり、無月経の治療方法には、エストロゲンやプロゲステロンの服用などがある。ストレスやダイエットが原因の場合は、生活習慣の改善指導を受けることもある。