ダイエットしている人は特に注意しなければいけない 誰にでも起こりうる精神疾患。
摂食障害とは、摂食行動に異常をきたす精神疾患の一種である。主に「拒食症(神経性食欲不振症)」と「過食症(神経性過食症)」に大別される。
拒食症は、「神経性食欲不振症」や「AN(Anorexia Nervosa)」とも呼ばれ、10~19歳の女性に多い。また、過食症は、「神経性過食症」や「BN(Bulimia Nervosa)」とも呼ばれ、20~29歳の女性に多い。
自覚がないことが多い拒食症
拒食症の症状には次のようなものがある。
など
低栄養により、無月経や低血圧、低体温、産毛密生、浮腫み、毛髪脱落などの症状がみられる。拒食症の場合は、極端な低栄養によって命の危険性もある。
拒食症の症状があり、体重が一般的な体重の85%以下で無月経である場合に拒食症と診断される。
指の付け根にできやすい吐きダコ
過食症は、食欲をコントロールできず異常なほどに食べ、体重を増やさないために代償行為を行なう。
代償行為には次のようなものがある。
など
また、自己誘発嘔吐による吐きダコが手の甲や指にできる場合もある。
拒食症と同様、体重へのこだわり・太ることに恐怖を抱く・体重の増減が自己評価に大きく影響する・過剰な痩せ願望がある などの特徴的な症状がある。
過食をすると楽になるが、その後に自己嫌悪に陥るなど、過食と代償行為の繰り返しに加え、自己嫌悪や無気力、気分の落ち込みなどを伴う。
過食と過食に伴う代償行為が週2回以上あり、それが3ヶ月以上続いている場合に過食症と診断される。
摂食障害の原因はさまざまであるが、心理的なストレスや社会的なストレス、子どもの頃の経験(体型について周囲に言われたことや家庭環境)などが影響している。
また、過度のダイエットや食欲不振、胃腸症状などがきっかけで発症する。
摂食障害の治療は、心理教育や認知行動療法、対人関係療法などを中心に、薬物治療や栄養指導などを行なう。
また、家族の患者への接し方が大きく影響しているため、家族へのカウンセリング(家族療法)を行なう場合もある。
「痩せているほうが美しい」という社会の風潮があり、多くの女性が「痩せたい」という願望を持っているという。
2005年にモデルのアナ・カロリナ・レストンが拒食症により死亡したことにより、世界的に痩せていることが良いという風潮を変えるための動きがみられる。ファッションモデルの与える影響が大きいことから、スペインやイタリアでは、規定のBMIを満たさない痩せすぎているモデルはショーに出られないなどの措置がとられている。
https://slism.jp/featured/f12-ninsiki.html
摂食障害の引き起こす可能性が高い考え方、ダイエットにおいて重視するべきことなどを詳しく紹介している。
ダイエットの目的を再確認できるページ。