食欲を抑える薬のサノレックスは、副作用があるので用法用量を守ろう。
サノレックスは薬剤名をマジンドールといい、食欲を抑える薬。厚生労働省が認める唯一の食欲抑制剤で、高度肥満の患者に処方すべき薬とされている。効果は確かだが、副作用や依存のリスクがあるので、適切な継続期間の1~2ヶ月を守って使用すべき。また減量成功のためには、サノレックスの服用と併せて、悪い生活習慣の改善などプラスアルファの努力も必要。
サノレックスとは食欲を抑える薬の一種で、薬剤としての正式名称はマジンドール。
食欲抑制剤には、スリーエフ、ゼニカル、フルファストなど色々な種類があるが、国内で厚生労働省に承認されている食欲抑制剤は、現時点ではサノレックスのみとなっている。
サノレックスは、脳の視床下部にある満腹中枢に働きかけることで食欲を抑制する。
食欲が収まれば、過食を防げて摂取カロリーを抑えられるので、結果として減量の効果を得られることになる。
最終的に得られる減量効果のみに注目して、サノレックスを「飲むだけで痩せられる痩せ薬」と勘違いしている人もいるようだが、サノレックスの有する効能はあくまで食欲抑制なので、サノレックス=痩せ薬やダイエット薬と解釈するのは正しくない。
サノレックスは、医師より高度肥満(BMI値35以上)と診断された人に対して処方される。
該当しない人がサノレックスの購入を希望しても、通販や個人輸入などの方法で手に入れることはできない。
また先でも述べたが、サノレックスはあくまでも減量のサポーター的な役割を果たすものなので、確実な成果を得るためには、肥満の原因になる不健康的な生活を改めるなど、本人の努力も不可欠。
サノレックスを飲み続けると、次第に体が慣れてくるので効き目が薄れてくる。
しかし副作用や依存性のある薬なので、継続服用は1~2ヶ月、最長でも3ヶ月にとどめるべきとされている。
それ以上の継続服用を行いたいのであれば、5~6ヶ月あいだを空けてから服用を再始するのが望ましい。
サノレックスを服用した人の1~2割に、副作用が表れると言われている。
よく表れる副作用は、口の渇きと便秘の2つだが、人によっては頭痛、めまい、吐き気、不眠の症状が表れることもある。万が一ひどく具合が悪くなってしまった場合は、すぐに医師に相談することが大切。
サノレックスは食欲を抑えるという、ダイエッターにとって夢のような効能をもった薬です。ただし高度肥満と判定された人にしか処方されず、副作用のリスクも伴いますので、利用する場合はかならず用法・用量を守ってください。