フープダンスとは、プラスティックなどの素材でできた輪状のフープ(Hoop)を操りながら、音楽に合わせ踊ることである。
1958年にアメリカや日本でも大流行した「フーピング(フープを回すこと)」は、長い間、『過去にブームだった物』、という印象が強かった。だが、2000年頃アメリカ・コロラド州のロックバンドグループがステージ上でフープを使ったパフォーマンスを行ったことにより、ブームが再び到来し多くのパフォーマーが誕生した。
フープダンスの基本となるのはフーピングであり、スキルも様々である。音楽に合わせてそれらを駆使して踊ることを、「フープダンス」と呼称するようになった。
楽しみながらシェイプアップ出来る「フープダンス」
酸素をたくさん取り込む有酸素運動である「フーピング」。それ自体にカロリー消費や脂肪燃焼、筋肉の引き締めなど、シェイプアップ効果があることから、エクササイズの為にフープダンスに取り組む人もいる。
二の腕シェイプには上腕三頭筋を鍛えるために手を高くあげる、ヒップアップには大臀筋を刺激するために足を前後させる等、フーピングにより局部的に引き締める方法が多数ある。この一連の動きをまとめて音楽に合わせながら楽しくエクササイズ出来るのもフープダンスの魅力の一つである。
ハリウッドスターや日本の芸能人の中にも、スタイルアップの為にフープダンスを取り入れている人がいる。
体幹も鍛えてエネルギー代謝をUP
運動能力を発揮するために、プロでも体幹を鍛える運動選手が多い。
大腰筋が衰えると骨盤が後方へ回転して内臓が下垂したり、お尻の位置が低くなったり、大腿筋を引き上げる力が弱まりつまずく頻度が増えたり、腰椎部が後方へ反り返って猫背になるなど、悪影響が及ぶ。
フーピングを継続して行うことで、体幹の要となる“大腰筋”(インナーマッスル)が鍛えられ、歪んだ骨盤も矯正されることから症状の改善が見込まれる。
しかし、もともと腰痛を抱えている場合は悪化する可能性がある為、医師の診断、指導のもと行う必要がある。
フープダンスに使う「フープ」とは
日本で馴染みのある「フラフープ」という名前は玩具会社Wham-Oが持つ商品名であり、アメリカなどでは通常、「フープ」と呼ぶ。フラダンスと動きが類似する事から「フラフープ」という商品名になった。
スポーツ用、エクササイズ用、子供用玩具など様々な「フープ」が存在する。
1958年にアメリカでフーピング(フープを回すこと)が大流行し、同年、日本にも上陸するが健康障害との因果関係を疑われ、短期間でブームは終焉を迎えた。その後、健康障害との因果関係は無し、と厚生省の調査で判明している。