羅漢果（らかんか）

羅漢果は、中国の桂林周辺でしか採れないとても希少な果実。強烈な紫外線と、太古の昔は海だったカルスト台地という特殊な環境下で育つため、抗酸化ビタミンとミネラルを豊富に含んでいる。したがって羅漢果や羅漢果の加工品などを利用すると、抗酸化ビタミンとミネラルのもつ動脈硬化やがんのリスク低下、アンチエイジング、免疫力の維持、デトックスなどの効果を得られるとされる。

中国の桂林周辺にしか生息しない希少な果実

羅漢果とは、直径約5cmの丸い深緑色の実をつけるウリ科の植物で、読み方は“ラカンカ”。
この果実の優れた効能を発見した医者の名前が、“羅漢”の名の由来と言われている。

羅漢果は、世界でもごく限られた地域にしか生息していない非常に希少な果実で、世界的絶景の1つにも数えられる中国広西省桂林周辺が生息地域とされる。

羅漢果には抗酸化ビタミンとミネラルがたっぷり

桂林は、標高400～1000mの高山に囲まれた山岳地帯であり、日差しが強く紫外線量の多い亜熱帯地域でもある。この厳しい環境下で生きてゆくため羅漢果は、強烈な日差しへの対抗手段として、その実に抗酸化ビタミンをたくさん蓄積しながら成長してゆく。

また桂林の周辺は、現在は雨水や土壌水が浸食してできるカルスト台地となっているが、太古の昔はミネラルを豊富に含んでいる海であったため、桂林周辺に生息している羅漢果には、ミネラルがたっぷり含まれている。

健康向上、病気予防、アンチエイジングに役立つ

抗酸化ビタミンは、動脈硬化のリスクを上げる脂質の酸化防止、がんの予防、抗老化、免疫力の低下防止などの効果を有する。一方でミネラルは、骨や歯を丈夫にする、デトックス作用で体を浄化する、内臓を正常に機能させるなど、体の健康維持に不可欠な重要な働きをする。

したがってこの2つの栄養素が豊富に含まれる羅漢果を摂ると、健康向上、病気予防、アンチエイジングの効果を期待できる。

食べ物を美味しくする顆粒は調味料としても優秀

国内で羅漢果の生果を手に入れるのは難しいが、加工品ならば通販などで比較的簡単に手に入る。
通販では顆粒や甘味料に加工されたものがよく売られており、コーヒーや紅茶に入れる、ケーキや野菜の煮物などの料理に加えるなど、いろいろな使い方ができる。

羅漢果の顆粒は高い健康効果をもつだけでなく、牛乳や豆乳の生臭さを消す、素材の味を引き立てる、煮崩れを防ぐ、肉を柔らかくする、味をまろやかにするなど、調味料としても優秀と言われる。副作用がなく安心して利用できるところも、羅漢果の魅力の１つ。