ダイエット中でも秋の味覚「サンマ」の脂は安心して食べられる
- 2011年9月15日
- 投稿者:小林 ほのか
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ダイエッターには注意が必要な食欲の秋です。また、この時期、サンマは脂が乗って最も美味しい時期を迎えます。「脂が乗っている時期だからこそ控えたい」なんて勘違いしているダイエッターはいませんか?「脂=太る」ではありません。サンマの脂はダイエッターでも安心して食べられる脂ですし、サンマには肥満解消効果もあるのです。
美味しい食材を上手に取り入れて、ストレスの少ないダイエットを目指しませんか?
サンマの成分をチェックしよう!
生のサンマは中くらいのサイズで約150gですが、焼くと約130gになります。また、食べる部分(可食部)の重さはだいたい100gくらいになると考えられます。
成分名 | サンマ/生 | サンマ/焼き | |
エネルギー | 310kcal | 299kcal | |
水分 | 55.8g | 53.2g | |
たんぱく質 | 18.5g | 24.9g | |
脂質 | 24.6g | 20.6g | |
不飽和脂肪酸 | オレイン酸 | 1100mg | 950mg |
リノール酸 | 270mg | 210mg | |
αリノレン酸 | 210mg | 150mg | |
アラキドン酸 | 87mg | 62mg | |
DHA(ドコサヘキサエン酸) | 1700mg | 1400mg | |
EPA(エイコサペンタエン酸) | 890mg | 650mg | |
炭水化物 | 0.1g | 0.1g | |
ビタミンB2 | 0.26mg | 0.29mg |
※可食部100gあたりの数値を示しています
上の表からわかるように、サンマにはダイエットや生活習慣病の予防に役立つ不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
ダイエットにおいて、脂質は摂取を控えたい成分ではありますが、必須脂肪酸は生命維持に不可欠な成分であり、食べ物から摂取しなければいけない成分です。脂肪を摂取しないのではなく、質の良い脂肪を摂取することが大切です。
オレイン酸
オリーブオイルなどに含まれているオレイン酸は、血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らす働きがあり、動脈硬化の予防に効果が期待できます。
αリノレン酸
αリノレン酸は、体内でDHAやEPAに変化する必須脂肪酸であり、脳や神経系の働きを高めます。体内で作られないため、食事で摂取する必要があります。アレルギーの改善やガンの発生の抑制、高血圧予防などにも効果が期待できます。
アラキドン酸
脳神経細胞の膜の構成成分であり、頭の働きを良くする効果があります。また、精神面にも影響し、アラキドン酸を摂取することでやる気を高める効果があることもわかってきました。また、血中コレステロールを低下させる効果もあります。動物性食品を控えたダイエットでは、不足しやすいため注意が必要です。
DHA(ドコサへキサエン酸)
DHAはEPAと同様に、血中脂質を低下させて血液をサラサラにする作用があることから、生活習慣病の予防などに役立てられています。また、脳の神経細胞の働きに関係している脂肪酸であり、DHAを摂取することで頭の働きが良くなると言われています。
EPA(エイコサペンタエン酸)
EPAはエイコサペンタエン酸・イコサペンタエン酸とも呼ばれる不飽和脂肪酸の一つです。血圧の低下や血液中の脂質を減少させる効果があり、生活習慣病予防に役立てられています。
ヒスチジンが食べ過ぎを防ぎ脂肪分解を促進する
サンマには必須アミノ酸の一つであるヒスチジンが多く含まれています。ヒスチジンには、脂肪の分解を促進する効果、満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防ぐ効果などがあり、肥満解消のサポートをしてくれるのです。また、BMIが低い人ほど、ヒスチジンの摂取量が多いということがわかっています。
秋のサンマは美味しくて栄養価も高い
秋のサンマは美味しいだけでなく、栄養価も高いです。ヒスチジンや不飽和脂肪酸だけでなく、貧血予防に効果的な鉄、骨粗しょう症を防ぐカルシウム、脂肪燃焼を促進するビタミンB2、糖質・脂質・たんぱく質の代謝に関与しているナイアシンなどの成分も含んでいます。
脂の乗ったサンマは、脂が多いだけに太りやすいのではないかと心配してしまう人もいるかもしれませんが、肥満解消効果や血液サラサラ効果、頭の働きをよくする効果など、さまざまな効果が得られるのですから、ダイエット中でも美味しいサンマを安心していただけますね。