乳酸は、きつい運動を行った後に生じて筋肉にたまる物質。
永らく筋肉の疲労物質と定義されていたが、近年は筋肉のPhを酸性にする水素イオンが直接の原因物質という見解が強まっている。
乳酸はPFC(三大栄養素)を消費させる成長ホルモンの分泌を盛んにする作用を持つので、運動の有用なエネルギー源になりうると言われている。
乳酸を増やすには、二の腕や太腿をベルトで圧迫して筋トレする加圧トレーニングが有効とされている。
きつい運動で生じる乳酸だが、筋肉疲労をまねく物質ではない
乳酸とは、きつい無酸素運動―たとえば激しい筋力トレーニングなどの運動で、糖のグリーコーゲンがエネルギーとして消費される際に発生する物質のこと。
乳酸が発生して筋肉にたまると、 ので、永らく『乳酸=筋肉疲労をまねく物質』と定義されていた。
しかしさまざまな研究で見直しがされ近年では、乳酸の発生時に生じる水素イオンが、筋肉疲労の直接の原因物質であるという見解が強まってきている。
水素イオンが増えると、筋肉のPh(水素イオン指数)が低値になり酸性に傾くからである。
筋肉は弱アルカリ性~中性の状態にあると、活動的に機能すると言われている。
乳酸は、成長ホルモンの分泌を盛んにしエネルギー代謝を上げる
乳酸には、脳下垂体からの成長ホルモンの分泌を盛んにする働きがある。
成長ホルモンは、臓器の細胞分裂を活発にするほか、筋肉の増量や、PFC(三大栄養素)の消費を促す働きもする。
つまり乳酸が増えると成長ホルモンの効果でエネルギー代謝力が上がるので、運動ダイエットが成功しやすくなる。
乳酸増加・成長ホルモンの分泌促進には、加圧トレーニングが有効
成長ホルモンの分泌を盛んにする乳酸を増やすには、加圧トレーニングの方法が有効とされている。
加圧トレーニングとは、医学博士号をもつ佐藤義昭氏が開発した特殊な筋力トレーニング法であり、やり方は二の腕や腿に専用のベルトを装着した状態で、バーベルなど筋肉に負荷をかけるトレーニングを行う。
加圧トレーニングで成長ホルモンの分泌が促されることは、大阪教育大学による「加圧トレーニングにおける血液中の成長ホルモンへの影響」の実験でも立証されている。
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の実験は、加圧ありでトレーニングを行った場合と、加圧なしでトレーニングを行った場合との、血液中の成長ホルモン濃度の差をみるという内容のものであり、前者に高値を示す結果がでている。
加圧トレーニングとは、二の腕や太腿にベルトをまいて筋力トレーニングを行うこと。こうすると乳酸が増えて成長ホルモンの分泌量が多くなり、脂肪燃焼や美肌などダイエッターに嬉しい効果が得られます!
ただし正しいやり方で行わないと体を痛めかねないので、必ず専門家に指導してもらってから実行を。