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ウコンの働き
食欲不振や血行促進、殺菌作用などを持つ成分を含んでおり、健康増進の生薬として用いられる。
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肝臓機能を高める
肝臓の働きをアップさせ、消化不良などの症状改善に作用すると考えられている。
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長期摂取は避ける
ガジュツの長期間摂取は、消化器官に悪影響を与えることが言われている。特に胆道閉鎖症の人には禁忌となっている。
薬理効果が高くて、健康維持に良い食材ならガジュツが良いかも!
ガジュツとは、ヒマラヤ地方などを原産とするショウガ科の多年草植物である。同じショウガ科の仲間には秋ウコンなどが挙げられる。現在ではインドを始め、沖縄などでも栽培され、世界で約50種類もあると言われている。
夏季に花をつけるガジュツは土壌の中で根茎を肥大化させ、漢方医学では昔から生薬に用いられていた。
ガジュツは、日本では“紫ウコン”と言われており、葉に紫色の筋が入っている。
苦味成分が他のウコンよりも強く、食欲不振や胃もたれに効果があると言われている。
ウコンの栄養成分として知られているクルクミンの含有量が他のウコンと比べると殆ど含まれず、医学では胃腸薬として用いられている。
日本で知られている“ウコン”と呼ばれるものは、一般的に“秋ウコン”のことである。栽培地である沖縄では“うっちん”とも呼ばれている。
昔から生薬として用いられてきた食材であり、カレーのスパイスに用いるターメリックや漬物の着色料として利用される。ガジュツと比べると苦味は少ないが特徴的な香りを持ち、ガンの予防や肝臓の健康維持などに期待されている。
秋ウコンは、ガジュツ・春ウコンの中でもクルクミン含有量がダントツで、春ウコンに含まれるクルクミンの10倍以上とも言われている。
日本では“キョウオウ”として呼ばれ、中国ではこちらが一般的な“ウコン”として広く知られている。
苦味はガジュツに次いで強く、心臓や胃を健康にする作用などがある。秋ウコンに比べるとクルクミン含有量が劣るが、薬効成分に注目が集まっている。
ウコンよりも薬理効果があり、生薬としても利用されている。肥大した根の部分にはガジュツにしか含まれないアズレン(潰瘍や炎症の回復作用を持つ)などの薬理成分が豊富に含まれている。健康食品やサプリメントに加工されたり、最近ではダイエットにも効果が期待されている。
秋ウコンに多く含まれる黄色色素で、肝臓や消化器などの働きを改善したり、抗炎症作用、抗酸化作用などの効能が報告されている。
紫ウコンと呼ばれるガジュツには含まれておらず、秋ウコン・春ウコンなどに含まれている。
主にユーカリ属の植物などから抽出される精油であり、殺菌作用や腐敗を防止する効果に優れている。整腸作用や炎症を抑制するなどの効果もある。
ガジュツは消化不良や胃のむかつき、食欲不振など多くの薬理効果がある。そのため健康維持食品や漢方薬などに用いられているが、皮膚炎や薬疹などの副作用が報告されている。妊婦の利用においても危険性が懸念されているため、摂取を控えた方が良い。