肉割れ（ストレッチマーク）

急に太る・妊娠などを機に、肌に亀裂ができることを肉割れという。肉割れは、急激な体のボリュームアップによる皮膚の伸縮についていけず、真皮が裂けてしまうことが原因。肉割れは一度生じると、完全に元の滑らかな肌に戻すことはできない。しかしエステのレーザー治療や専用クリームなどを用いれば、ある程度は消すことができる。また肉割れは血行不良や乾燥で悪化しやすいので、運動、マッサージ、まめな保湿といったケアも大切。

肌に亀裂が走っているような状態になること

肉割れは、肌の表面に亀裂が走っているような状態になることで、ストレッチマークや妊娠線などとも呼ばれる。
カロリーオーバーの食事で一気に脂肪が増えたり、妊娠してお腹のボリュームが増したり、体をあまり動かさず血行が悪くなったりすると、二の腕、胸、お腹、お尻、太ももなどの部位に肉割れができる。

肉割れは、真皮にできた裂き傷の跡

皮膚は、上から表皮、真皮、皮下組織の3つの組織が重なり合うことで構成されている。
表皮は伸縮性があるが、真皮は肌のハリを保つ組織ゆえに伸縮性に乏しい。

太る・妊娠するなどして急に体のボリュームが増すと、皮膚が無理矢理に引き伸ばされてしまう。
伸縮性のある表皮はそれについていくことができるが、伸縮性に乏しい真皮はついていくことができず、無理がかかって裂き傷ができてしまう。この真皮の裂き傷の跡が、私たちの目にはいわゆる肉割れとして映る。

よく似ているが肉割れとセルライトは別物

肉割れとセルライトは、太るとできやすい特徴が共通しており、見た目もよく似ている。
ゆえに混同されやすいが、それぞれは生じるメカニズムが全く異なっている。肉割れは真皮が裂けることで生じるのに対し、セルライトは脂肪細胞の肥大や老廃物が滞留することで生じる。

完全には消せないが薄くすることは可能

肉割れは健康上の問題になるようなものではないが、女性は特に容姿的なコンプレックスの種になってしまう。
残念ながら完璧に消すことは不可能だが、ある程度ならば薄く目立たなくすることが可能。肉割れを消す方法として有効と言われているものには、エステのレーザー治療やピーリング、専用の保湿クリームなどがある。

肉割れは、血流が悪くなったり肌が乾燥したりすると、さらに亀裂が目立つようになってしまう。
悪化させないためには、自主的に運動やマッサージをして血流を良くする、こまめに保湿ケアをすることが大切。