ストレッチングボードとは、足関節ストレッチを行うための器具。ストレッチボードとも呼ばれる。
足関節ストレッチは、ふくらはぎの筋肉を柔軟にし、くるぶしより下の接地部位の可動範囲を広げるためのストレッチ法。ストレッチングボードは、スポーツ前のケガ予防、足関節の捻挫やアキレス腱損傷のリハビリなどに利用されるほか、ふくらはぎや足の血流改善、X脚・O脚の矯正などを目的として使われることも多い。ストレッチングボード自体は小型で、収納スペースも取らず、値段も5千円から1万円ほど手頃。使用も簡単で、ちょっとした時間を利用して行えるのが魅力。簡易的なストレッチングボードであれば簡単に自作することも可能なので、購入をためらっている人は、まず手作り器具で試してみるのも良いかもしれない。
ストレッチングボードとは、ふくらはぎの筋肉を柔軟にすることで、筋肉(筋節)の短縮を原因とした足関節の硬化の改善などに利用される器具。使い方によっては、ふくらはぎだけではなく、体の後面、背筋・腰などの筋肉も無理なく伸ばすことができ、ケガ予防のストレッチ、リハビリ目的のほか、足・ふくらはぎの血流改善、X脚やO脚の矯正を目的に利用されることも多い。
近年、脳卒中を起こしたことのある人は、ふくらはぎの筋短縮を起こしている場合も多いことが判明するなど、足・ふくらはぎが健康に与える影響は小さいものではないが、そのような観点からも、全身の7割の血液が集まり、「第二の心臓」とも呼ばれる足の血流改善は、全身の血流改善・代謝力および免疫力アップを促すとされ、高血圧、冷え症、むくみの解消などのほか、ダイエット、アンチエイジング、デトックスなどの効果が期待されている。
ふくらはぎは筋短縮を起こしやすい筋肉だが、ストレッチングボードの利用により、筋短縮を改善・予防し、同時に足・ふくらはぎ、ひいては全身の血流改善、代謝力向上も期待できる。比較的安価で小型であり、購入・維持のハードルも低い器具なので、興味のある人はぜひトライしてみることをおすすめしたい。
水平な足場の上に体を乗せ、硬縮した筋肉を徐々に伸張させるのがストレッチングボード。足場は水平位のほか、前後、機器によっては左右に傾斜させることも可能である。たとえば、つま先側を高く傾斜をつけ、その姿勢を維持することにより、ふくらはぎへ負荷がかかるようになり、徐々に筋肉を伸張させることができる。その際、呼吸は止めず、「心地よい痛み」であれば姿勢を持続させるのがポイント。また、関節を屈伸させる際は弾みをつけて体を戻すようなことはせず、「伸びている筋肉」を意識することも重要である。
ストレッチングボードは、基本的に「動かない」ことにより筋肉を伸張させる、いわゆる静的ストレッチを行うため器具だが、目的に応じて屈伸などの動的ストレッチを組み合わせることで、さらに効果が期待できる。
また、ストレッチングボードはO脚やX脚の改善にもおすすめである。
O脚の場合、左右足場をそれぞれ内側に傾斜させて、脚の重心を真ん中に寄せる、膝の皿同士をくっつけるような姿勢を取らせ、X脚の場合は足場を外側に傾斜させ、脚の重心が外側に向かうような姿勢を取らせ、その姿勢を一定時間維持。それを継続的に行うことでO脚やX脚の改善が期待できる。
ストレッチングボードを使う際は、無理のない角度を設定し、アキレス腱側から乗る。転倒を防止するため、手すりなど手近な固定物に掴まりながら、背中を壁にしっかりとつけ、安全な場所で行うようにしたい。
ボードに乗る時間は約10分/日が目安。連続して10分間乗り続ける必要はなく、休憩をはさみつつ、数回に分けて行っても効果が期待できる。
ストレッチングボードはそれほど高価なものではないし、角度の調整など簡単にできるなど、便利なものも多いため、比較的気軽に購入できる器具ではあるが、フトコロ具合は人それぞれ。ほかにもいろいろと出費があって…などと、財布の負担が大きい人には、自宅で作れる簡単なストレッチボードをおすすめしたい。ちょっとした工夫と、ほんのわずかのやる気で、誰でも簡易ストレッチングボードを作ることが可能である。
といっても、実際は「雑誌」を重ねるだけものだが…。
此処で紹介するストレッチボードは、床に置いた雑誌の上に、別の雑誌を滑り台のように置くだけという超簡単なもの。注意する点は、スロープとなる雑誌の読み口を下(床側)に、綴じ側を上(床に置いた雑誌の上)に置くことと、雑誌を重ね積みするときはガムテープで固定すること。高さの異なるものを用意しておくと、様々な角度のストレッチングボードができる。