減肥茶は、中国で古くから愛飲されている健康茶である。
一種類の植物の葉を煎じて作るお茶ではなく、数種類のお茶を配合して作られたブレンド茶である。どくだみ、スギナ、プーアル、ギムネマシルベスタ、高麗人参など数種類に及ぶ野草をブレンドしている。
日本には1990年代に輸入され、飲むだけ痩せるお茶として人気を得た。
効果としては、脂質や糖の吸収抑制、肥満予防や高脂血症の解消、尿作用や整腸作用などがあり、脂肪燃焼効果といったダイエット効果も期待されている。
だが、減肥茶には健康被害が懸念する声もある。
理由は、輸入されていた減肥茶に医薬品成分が添加されていたからである。添加されていた医薬品成分はジブトラミン及び類似成分、フェンフルラミンであり、日本での使用は認可されていない。フェンフルラミンを含む食品において、健康被害事例も報告されている。
また、フェンフルラミンは摂食中枢を刺激し、満腹中枢を刺激するという食欲抑制効果が期待されている。しかし副作用には、血圧上昇・心拍数増加・振戦間などがあると言われている。
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