私たちは生きていくためのエネルギー(単位はカロリー)を食べ物から摂取しています。また同時に私たちは生きていることで、エネルギーを消費します。
一般的に「太る」というのは、消費カロリーよりも多くのカロリーを摂取することで起きると考えられています。特に糖質や脂質は、消費されなかった分は脂肪として蓄積されるため、肥満の原因になります。
そこで、このページではまず、ご自分が1日どれくらいカロリーを消費するのか、その目安を知っていただきたいと思います。
みなさんは、ご自分が1日にどれくらいカロリーを消費するか、知っていますか。実は、おおよその目安を知ることができるんです。多くの文献やサイトで紹介されているように、すごく簡単にチェックできます。まずはご自分の消費カロリーを知ってください。
まずは自分の理想体重を知ることから。理想体重の算出方法はいくつかあります。ここでは「BMI(体格指数)が22のとき、最も病気になりにくい」ということから、以下の計算式を採用したいと思います。計算式にご自分の身長を当てはめてください(BMIについては食事ダイエット雑学講座で解説しています)。
例えば、身長160cmの人であれば、【1.6×1.6×22=56.32】ということで、大体56kgが理想体重ということになります。みなさんはどうだったでしょうか?
理想体重が出たら、今度はご自分の活動量をふりかえりましょう。下の表は、活動レベルの大きさ順に並べた表です。表の数値は、1kgあたり何kcal消費するかという値です。
主な活動・仕事内容 | 体重1kgあたりの消費カロリー(kcal) |
---|---|
主婦、事務、管理職など | 25~30 |
製造業、サービス業、妊娠中の主婦 | 30~35 |
農業、漁業、建設作業 | 35~40 |
プロスポーツ選手、兵士、解体業など | 40以上 |
○参考
・岡田正彦 著『人はなぜ太るのか』岩波書店 2006
・日本医師会HP / http://www.med.or.jp/forest/index.html
さきほどの例でいきましょう。この女性が一般事務の仕事をしている場合、1日の消費カロリーは、
ということになります。1日ふつうに生活していると、これだけのカロリーを消費するのです。
さあ、これでみなさんはご自分の消費カロリーが分かりましたね。
消費カロリーの次は、摂取カロリー、つまり食事についてです。肥満のほとんどの原因は、いうまでもなく食事にあります。どうすれば痩せられるか、それは食生活のコントロールです。ダイエットは非常にシンプルです。
食生活を変えれば、身体も変わります。どうやって食生活を変えればよいか、それは食べ物のカロリーを知ることです。自分が食べている食品のカロリーはいくらなのか、それを知った上で食事をする必要があります。
次は『食材選びのポイント』について説明していきます。