ぜん動運動とは、胃や腸で行われている運動であり、食べたものを送り出したり、中のものを消化・吸収しやすいようにこね回したりする働きがある。
胃のぜん動運動がスムーズに行われなくなると、消化に必要な胃液と食べたものが混ざり合わなくなったり、胃から小腸へと食べたものを送り出すことができなくなり、胃もたれや胃のむかつきの原因となる。胃のぜん動運動が低下する原因に、ストレスや不規則な生活が挙げられる。
また、腸のぜん動運動は消化・吸収・排便に深く関係している。小腸では主に栄養の吸収が行われ、大腸では主に栄養や水分の吸収、便の排出を行っている。大腸のぜん動運動が低下したり、強くなりすぎたりすると、スムーズに便を排出できなくなり便秘を引き起こす。
ダイエット中に便秘になりやすいのは、腸のぜん動運動に異常が起こりやすいためである。ストレスや食物繊維の不足などは、ぜん動運動を低下させる原因となるため、注意が必要である。
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