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食事ダイエット雑学講座

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食事ダイエット雑学講座

ここは、記事を読みながら思わず脱線したくなったあなたのためのページです。といっても、ほとんどダイエットに関わる内容です。ダイエットについて深く知りたい方、必見です。テーマは多岐に渡りますから、ご自分が興味を持ったところからチェックしていきましょう。

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雑学その1

BMIとは

BMIとは(Body Mass Index)の略で、身体の肥満度を表す体格指数のことです。計算式は、

BMI 計算式

です。例えば体重55kg、身長160cmの人を考えましょう。小数点以下を四捨五入すると、21になります。
以下の表は、日本肥満学会によるBMIの判定基準です。BMIが21ですと普通体重ですので、標準的な体格となります。ちなみに日本人のBMI理想値は22といわれています。肥満と病気にかかわるさまざまな研究結果から、22が最も病気になりにくいのだそうです。

肥満度 BMI
低体重(やせ) 18.5未満
普通体重 18.5以上 25未満
肥満(1度) 25以上 30未満
肥満(2度) 30以上 35未満
肥満(3度) 35以上 40未満
肥満(4度) 40以上

○参考文献・サイト
・厚生労働省:http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/himan/about.html

雑学その2

グリセミック指数

グリセミック指数、聞き慣れない言葉ですよね。しかし、ダイエットにすごく関係の深い言葉なんです。
人間の血糖値は常に一定に保たれていて、それを支えるのがインスリンやグルカゴンなどのホルモンです。血糖値を一定に保つことで、さまざまな病気の危険性から身体を守っているわけです。血糖値が上がると、すい臓からインスリンが分泌され、上がった分の血糖値を下げます。
炭水化物を食べると、一時的に血糖値(血中ブドウ糖濃度)が上がります。さらに、炭水化物の種類によって、血糖値の上昇スピードも異なります。グリセミック指数とは、血糖値の上昇スピードを表すものなのです。グリセミック指数の高い食品は、肥満の原因になると言われています。というのは、血糖値の上昇が速いと、インスリンによるブドウ糖の分解が追いつかなくなるからです。余ってしまった糖質は、最終的に脂肪に変換されるため、肥満の原因になると言われています。つまり、カロリーが同じでも、グリセミック指数が高い食品の方が、肥満になる危険性が高いのです。さらに、グリセミック指数が高い食品を食べ過ぎれば、すい臓に負担がかかり、糖尿病をはじめとした、さまざまな生活習慣病にもつながります。もはや、ダイエットどころではありません。

以下の表はグリセミック指数の高い順に食品を並べたものです。表を見て分かるように、グリセミック指数が高いのは、パンやコーンフレーク、ドーナツなどの食品です。ご飯だと50から59と、低くなっています。よく言われているように、ご飯がパンより腹持ちがいいというのは、このグリセミック指数の違いが関係しています。グリセミック指数の低い食品は、消化・吸収が遅く、腹持ちがよいとされています。

肥満度 BMI
高い 99~90 フランスパン、はちみつ
89~80
中くらい 79~70 食パン、にんじん、ポップコーン、コーンフレーク、かぼちゃ、ドーナツ
69~60 アイスクリーム、砂糖
59~50 ご飯、バナナ、とうもろこし、ポテトチップス、キウイ、オレンジジュース
低い 49~40 ぶどう、チョコレート、りんごジュース
39~30 スパゲティ(茹)、ヨーグルト、りんご
29~20 ソーセージ、牛乳
19~10 緑黄色野菜、きのこ、海藻

さて、ダイエットに有効なグリセミック指数ですが、注意しなければならないことがいくつかあります。
1つ目として、いくらグリセミック指数が低くても、食べ過ぎれば当然、血糖値が急上昇してしまいます。あくまで、総カロリーは変えずに、低グリセミック指数の食品にシフトするのがよいとされています。
2つ目として、グリセミック指数の値は、世界中の研究機関で調べられているため、ばらつきがあるということです。
3つ目として、グリセミック指数にとらわれ、栄養面への注意が向かなくなることです。牛乳は確かにグリセミック指数が低い食品です。しかし一方で牛乳には、たくさんの脂質が含まれているため、とりすぎれば肥満の原因になります。とにかく食事全体に気を配りながら、カロリーが低いものを意識的にとるようにしましょう。
グリセミック指数に関する詳しい情報は、関連書籍やWEBサイトに載っておりますので、そちらを参考にしてください。

○参考文献・サイト
・岡田正彦 著『人はなぜ太るのか』 岩波書店 2006
・グリセミック・インデックス:http://homepage2.nifty.com/tsukuba-pinkribbon/GlycemicIndex.htm

雑学その3

コレステロールについて

ダイエットには相容れないイメージのコレステロールですが、コレステロール単体では、必ずしも肥満の原因になるとは限りません。問題になるのは、肥満時にコレステロールが多い状態のようです。肥満時のコレステロールは、動脈硬化の危険性が相対的に高まるといわれています。また、コレステロールの分解能力には個人差があるそうです。卵やいくら、レバーは高コレステロール食品ですが、たくさん食べても分解できる人もいれば、分解し切れない人もいるのです。ご自分がどの程度コレステロール分解能力があるのかは、近所のお医者さんに診てもらうのがいいでしょう。
国の栄養素の摂取基準では、20~30代女性だと1日600mg未満と定められています。また、分解能力の個人差を考慮して、300mg未満とする専門家もいます。

雑学その4

油の種類について

肉や魚に含まれる脂質、料理によく使うサラダ油などの食用油脂、これら脂質は、毎日の食事の中で必ずといっていいほど取りますよね。カロリーが高いですから、食べるときは注意しなければなりません。しかし、実は油にもいくつか種類があります。健康によいものもあれば、取りすぎるとよくないものもあります。油と上手に付き合っていくためにも、ここで油について少し知ってもらいましょう。
脂質は体内で脂肪酸に分解されます。脂質を構成しているのは脂肪酸です。その脂肪酸にもいくつか種類があります。健康によいか悪いかというのは、脂肪酸の種類が関係しています。
下の表に脂肪酸の種類を書きました。

脂肪酸 代表的な脂肪酸 よく含まれる食品とはたらき
飽和脂肪酸 パルミチン酸 肉類、バター、ラード
→血液が固まりやすくなり、動脈硬化の原因になる。また善玉・悪玉両方のコレステロール値を上げるため、肥満の原因になる。取りすぎには注意したい。
不飽和脂肪酸 一価 オレイン酸 オリーブ油
→善玉コレステロールの値は変えず、悪玉を減らすはたらきがある。ダイエットには最適。
n-3系 オレエイコサペンタエン酸
(EPA)
ドコサヘキサエン酸
(DHA)
イン酸
魚類
→血液さらさら、血液の凝固を防ぎ、動脈硬化の予防になる。あまり取りすぎると、出血が止まらなくなる。
n-6系 リノール酸 植物油、豆、鶏肉
→体内では作られないため、必須脂肪酸といわれる。細胞などの材料になり、身体の生理機能を助ける。善玉・悪玉問わずコレステロール値を下げるので、とりすぎは動脈硬化などにつながる。

以上のように、一口に脂肪と言っても、その作用はさまざまです。それぞれの脂肪のはたらきをしっかり理解し、ダイエットと健康に役立てたいですね。

○参考文献・サイト
・岡田正彦 著『人はなぜ太るのか』 岩波書店 2006

雑学その5

植物油について知ろう

ダイエットには植物油をつかうことをオススメしました(『料理のポイント』参照)。ここではよく使う植物油に含まれている、脂肪酸の種類について見ていきたいと思います。不飽和脂肪酸の一価にはオレイン酸、多価にはリノール酸などが含まれています。特にべにばな油とオリーブ油がダイエット・健康には最適です。

植物油 脂肪酸
飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸
一価 多価
サラダ油 11% 41% 41%
べにばな油 7% 73% 14%
とうもろこし油 13% 28% 52%
オリーブ油 13% 74% 7%
ごま油 15% 38% 41%

○参考文献・サイト
・新ビジュアル食品成分表 五訂増補 日本食品標準成分表 準拠 大修館書店 2005

雑学その6

動的平衡ダイエット

ダイエットは続けてこそ効果があります。ダイエット食へのシフトも、続けていけば次第に慣れていきます。続けられるコツは、人によって違いますので、これということは言えません。しかし、自分がどういうモチベーションなら続けられそうか?ということは、一度考えてみるのもいいかもしれません。
ダイエット食習慣を続けていくこと、続けることで、理想の体型を維持できるのです。何かを1週間、1ヶ月やって効果が出たから、それでもうおしまい、ではないのです。続けることで、自分の平衡状態を保っているのです。そう、実はダイエットとは、ダイナミックな活動なのです!!

雑学その7

ダイエット=健康志向=ダイエット・・・

みなさん、もうお気づきかもしれませんが、ダイエットをするということは、自然と健康的な生活になることを意味します。ダイエットについて色々と調べたり、実践していくと、すべて健康になるためのものであることに気づきます。健康志向になれば、自ずとダイエットができるようになるのです。
これからの病は、ほとんどが過去の生活習慣が原因と言われています。ダイエットは、多くの方々が健康に関心を持ち、自分の身体のことをよく知る、よいきっかけとなるのです。

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