【食べる順番ダイエット】食べ方を変えるだけで痩せる本当の効果
- 2013年8月15日
- 投稿者:小林 ほのか
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「食べる順番ダイエット」は、食べる順番を変えるだけのダイエット法。ご存知のダイエッターも多いかもしれませんね。
でも、「最初にキャベツをたくさん食べるダイエット」とか、「生野菜をたくさん食べるから、ご飯を食べなくても良くなる」などと方法や効果を間違って認識している人も多いようです。
今や、一般的なダイエット法になりつつある「食べる順番ダイエット」の本当の効果、正しいやり方を再確認していきましょう。
食べる順番ダイエットの方法
食べる順番ダイエットは、食事を 野菜→タンパク質→炭水化物 の順番で食べ進めるダイエット法。「食べ順ダイエット」とも呼ばれています。
最初に食べる野菜は、「生でなければいけない」とか、「キャベツでなければいけない」などということはありません。海藻やきのこでも良いですし、加熱してあっても大丈夫です。
タンパク質や炭水化物を摂取できなくなるほど、大量に野菜を摂取する必要はありませんが、野菜の摂取量が少なすぎては、十分なダイエット効果が得られないと言えるでしょう。適量の野菜を毎食の一番最初に食べるようにします。
野菜以外の 最初に食べる食品 |
タンパク質 | 炭水化物 |
---|---|---|
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野菜の摂取量は1日当たり350g以上を目標に。
厚生労働省「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」では、成人の1日当たりの野菜摂取目標を350g以上としています。
しかし、平成23年の栄養調査では、野菜の平均摂取量は277.4g(1日当たり)となっていて、野菜不足の人が多いということがわかっています。
食べる順番ダイエットは、野菜の摂取を意識しやすいことから、野菜不足の解消にも役立つと言えるでしょう。
食べる順番ダイエットの本当の効果
食べる順番ダイエットの効果をこのように認識していませんか?
- 野菜を先に食べるから、野菜でお腹いっぱいになり、ご飯の量が減らせる
- ごはんとおかずを一緒に食べないから、ご飯が進まなくなる
- もともと野菜をあまり食べなかった人は、野菜を摂る習慣が付き、野菜を食べるようになった分、肉やごはんの摂取量が減る
確かに、野菜を最初に食べることによって、おかずやごはんの摂取量を減らし、摂取カロリーを減らす効果はありますが、食べる順番ダイエットにはもっとありがたい効果があるんです。
血糖値の急激な上昇を防いで 太りにくくする効果
食べる順番ダイエットは、呼び名こそ違いますが、糖尿病の食事療法としても取り入れられています。
野菜を最初に食べることで、食物繊維が栄養成分の吸収を遅らせるため、血糖値の上昇が緩やかになるのです。
血糖値が上昇すると、上昇した血糖値を下げるために、インシュリンというホルモンがすい臓から分泌されます。しかし、このインシュリンの分泌は、多ければ多いほど体脂肪の蓄積を促進してしまいます。
食べる順番ダイエットでは、食物繊維を最初に摂取することで血糖値の急激な上昇を防いで、インシュリンの分泌を減らし、体脂肪の蓄積を防ぐ効果があるのです。
食べ過ぎ防止・消費エネルギーUPには、よく噛んで食べることが大切!
噛み応えがある野菜は、自然に噛む回数が増えて、早食いを予防できます。よく噛んでゆっくり食べることは、満腹感が得やすく、食べ過ぎを防げます。
ダイエットで「もっと食べたい」という気持ちを抑えることは、ストレスになりやすいですが、よく噛んで満腹感を得やすくなるということは、食欲を抑える必要がなく、ダイエットによるストレス軽減につながるでしょう。
また、咀嚼は交感神経を刺激して、脂肪を燃やして熱を生み出す「褐色脂肪細胞」の消費エネルギーを増大することがわかっています。
炭水化物を摂らなければ良いということではない
食べる順番ダイエットは、ご飯を野菜に置き換えるダイエットではありません。野菜を多く摂取すれば、ご飯の摂取量を減らせるのですが、ご飯を食べなくても良いというわけではないので注意してください。
確かに、ご飯は体脂肪の原因になりますから、ご飯を食べなければ体重は低下するかもしれません。
しかし、炭水化物を極端に減らした食事では、脂質の割合が高くなりやすく、健康に悪影響を及ぼす可能性があります(冠状動脈性の心臓病のリスクを高めるとされています)。
食べる順番ダイエットで、野菜の摂取量を増やし、他の食品もバランス良く摂取することで、健康に悪影響を及ぼさないダイエットが可能になるでしょう。

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