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脂肪を燃焼させる褐色脂肪細胞を活性化して賢く痩せる!

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体脂肪を燃焼させてくれる褐色脂肪細胞。
知っている人は多くても、ある程度キチンと理解している人はそんなに多くないのかもしれません。

それはあまりにもったいない!

褐色脂肪細胞を活性化させることは充分可能と考えられており、太りにくい体質に憧れる人はウェイトをおいて取り組みたいところです。

冷たいペットボトルを手にする女性

ダイエッター注目のキーワード『褐色脂肪細胞』

もうご存知の人も多いかもしれませんが、脂肪細胞には、普段私たちが『脂肪』と呼んでいる白色脂肪細胞褐色脂肪細胞の二種類が存在しています。

そのうちのひとつ、Slismでも過去に要所要所でとりあげている『褐色脂肪細胞』は、今やダイエッターには無視できない重要な存在となっているのではないでしょうか?

褐色脂肪細胞を刺激すると太りにくくなる?!

同じ脂肪細胞でもエネルギーの「貯蔵」と「消費」という正反対の働きをする白色の脂肪細胞と褐色の脂肪細胞。
脂肪を熱エネルギーに変換する褐色脂肪細胞はまさにダイエットのキーポイントとなります。

寒いときや体温が低下した時、体温維持のために存在する褐色脂肪細胞の活性化は、以下の様な方法で行います。

褐色脂肪細胞を簡単に活性化させる方法

方法その1 冷たいペットボトルを握って体に「寒い」と勘違いさせる

方法は簡単です。
イラストにあるように、水を入れて凍らせたペットボトルで手を冷やしながら運動するだけ。

手を冷やす女性のイラスト

準備:ペットボトルに水を入れて凍らせる

  1. 水を凍らせたペットボトルを握ると褐色脂肪細胞がスイッチオン!
  2. 首を動かしながら平泳ぎするようなイメージで腕を回しながら、首を前後に動かします。(15秒程度)
  3. お湯で手を温める。

5回程度を目安に繰り返します。

方法その2 温度差のあるシャワーを交互に浴びる

20℃と40℃、交互に5回程度を目安に、褐色脂肪細胞が集まる首のあたりに30秒ずつシャワーをかけます。

注意点

  • 温冷浴は、血流改善や冷えの改善が期待できますが、血圧を急激に変化させるため人によっては血管や心臓に負担をかけ脳梗塞や心筋梗塞などの重大な症状を引き起こす可能性があります。
  • 高血圧・心臓疾患・高齢者・貧血・その他体調不良がある場合は医療機関や医師に相談しましょう。
  • 体質や冬場など冷たい水が負担となる場合は、水温を上げる・手足にとどめるなどの工夫をするのがよいでしょう。
  • 無理をしないことが大切です。

「冷やす」ことと「冷えていること」は違う

褐色脂肪細胞を活性化させるためのキーワードは『冷やすこと』

あれ?そもそもダイエットに冷えはNGでは・・・?
とお思いですね?

でも大丈夫。
冷やすこととは言っても、褐色細胞を刺激する為にわざと冷やすのは、いわゆる血流の悪化や冷え症を招くそれとは大分違ってきます。

そして、冷え性で手が冷たい人が有利と言うわけではありません。
冷え性はホルモンバランスの乱れや血液の循環が悪いことによって引き起こされ、『万病のもと』とされています。

冷え性は老廃物を体内に滞らせがちにし、ダイエットをしてもキレイには痩せられなかったり、なかなか痩身の効果が上がらなかったりと、ダイエットの天敵ともいえます。
要するに「冷えている状態」が良いというわけではありません。

一時的に冷やす

もともと温冷浴は自律神経改善の目的などがあり、低代謝・冷え性の人がこれを行うと血流の改善や基礎代謝を高める効果によって症状の改善が期待できるそうです。

褐色脂肪細胞の体温維持を目的とし、蓄えたエネルギーを燃やす働きを活性化させるためには、体が寒い状況にあると脳を勘違いさせる必要があり、さらにその働きをスムーズに出来る環境である必要があります。

褐色脂肪細胞活性の目的から見ると、非冷え性や低体温ではなく普段から体温が高い人が手を冷やすことで効果が違ってくるのは一目瞭然といえるでしょう。

ダイエッターの敵と味方!
二種類の「脂肪細胞」

たくさん食べるのに太らない、『痩せの大食い』といわれる人は褐色脂肪細胞が活発に働いているため、どんどんエネルギー代謝が行われ白色脂肪細胞として蓄えておくはずの余るエネルギーが少なくなり太りにくい体質となっているのではないかと言われています。

痩せの大食いまではいかないにしろ、熱エネルギーの原料となる白色脂肪細胞がたくさんあっても褐色脂肪細胞が活性化していないとエネルギー代謝はうまくいきません。

褐色脂肪細胞を効率よく活性化させる仕組みは一体どうなっているのでしょうか?
まずは二つの脂肪細胞のことを知りましょう。

「体脂肪」とも言われる白色脂肪細胞

白色脂肪細胞はエネルギー代謝で余ったカロリーを蓄えておく役目をしています。
白色脂肪細胞とは一般的に『脂肪』と呼ばれているもので、下腹部や太ももなど全身に広がり、これをどう解消するかで四苦八苦しているダイエッターは少なくありません。

蓄えた白色脂肪細胞を熱エネルギーに変えてくれる、もうひとつの脂肪細胞『褐色脂肪細胞』は、ダイエットやキレイな体つくりには欠かせません。

褐色脂肪細胞は体脂肪を「原料」に熱を作って体温維持をする

脂肪(白色脂肪細胞)として蓄えたエネルギーを消費して熱を作り体温を維持する働きを担うのが褐色脂肪細胞です。褐色脂肪細胞は、主に首の回りと胸の周辺、肩甲骨周辺の深層部などにしか分布しておらず、その量も脂肪組織の全体のうちわずか1%程ともいわれています。

筋肉は寒いと体を震わせる方法で体温を上げ維持しようとしますが、褐色脂肪細胞は体を震わせることなく体温を維持する機能を持ち、脳が寒いと感じると体に蓄えてあるエネルギーを燃やし、温めた血液を全身に送って体温を上げようとします。

この褐色脂肪細胞の働きは、血流を促進し基礎代謝の向上にもつながります。

しかし、この褐色脂肪細胞は年齢を重ねるにつれてだんだんと減少していく特徴があるのです。

褐色脂肪細胞が一番豊富なのは乳幼児期で、およそ100g程度の褐色脂肪細胞が存在していると言われています。

それが成長とともに体温調節が上手く働くようになるため、褐色脂肪細胞の量は徐々に減っていきます。成人になるとその量はなんと乳幼児期の半分以下にまで減少してしまうのだそうです。

褐色脂肪細胞の量はごくわずかではあるものの、体脂肪の燃焼が他のエネルギー代謝よりも優れていると注目され、肥満治療につなげる研究もされています。

イイ事ばかりではない?!
「キレイに痩せる」ために褐色脂肪細胞を知る

蓄積された脂肪をエネルギーとして消費する褐色脂肪細胞には、何としてでもドンドン働いてもらいたいものですが、褐色脂肪細胞を活性化させるためにはただ体を冷やせばいいっていうものではありません。

凍らせたペットボトルで褐色脂肪細胞が活性化される仕組み

体が冷たさや寒さといった感覚(冷覚)を感じるのは、クラウゼ小体(冷点)という冷たい温度を感じるための感覚器が刺激された時。

体の中で最もその冷点が多いとされているのは唇ですが、唇は飲食で頻繁に冷たいものに触れる可能性が高いこともあり、実際その度に褐色脂肪細胞は働かきません。そこで、次に皮膚の感覚器が多いとされているのが「手」です。

手は脳の感覚野の領域も広く、手からの情報は脳へ大量に伝わります。
手の冷点が刺激されることで、脳は『体が寒い状況にある』と判断し、体温を上げるために褐色脂肪細胞を活性化させ、働かせようとするのです。

褐色脂肪細胞を活性化させるために凍ったペットボトルを握るのは温度センサーともいえる手の平を冷やし、効率よく刺激するためだったのです。

つまり、手を冷やすことが目的なのでなく、脳を勘違いさせることが目的なんですね。

エネルギー代謝のデメリットは「活性酸素」

体脂肪(白色脂肪細胞)は、褐色脂肪細胞によって熱エネルギーとして消費されますが、実はウレシイことだけではないのも事実なのです。

分解された体脂肪(脂肪酸)は、ミトコンドリアという細胞のなかにある小器官に取り込まれて熱に変換されていきます。褐色脂肪細胞にはミトコンドリアが豊富にあるために、体脂肪から熱エネルギーを生成させることが出来るのです。

しかし、ミトコンドリアのエネルギー代謝の活動はその一方で活性酸素も生成します。

活性酸素は不安定で化学反応を起こしやすいという特徴を持っています。
不安定な活性酸素が、安定した状態になろうとたんぱく質や脂質などの他の物質と化学反応を起こしたとき、酸化反応が引き起こされます。

活性酸素による酸化は健康や美容に悪い影響を与えることが知られていますね。」

活性酸素の影響による酸化やそれに伴う老化抑えるためには、抗酸化作用を持つビタミンCやビタミンE,ポリフェノールといった成分を積極的に取り入れていくことが重要となります。

肩甲骨ストレッチを組み合わせるとより効果的

運動不足などにより体の代謝が低下していると褐色脂肪細胞の働きによる効果を少なくさせてしまう可能性があります。
代謝の低下はダイエットに支障をきたすだけではなく、美容や健康にも弊害を生じさせてしまいます。

血液の流れが悪いために代謝が低下している場合、日課に簡単なストレッチを加えるだけでも、体質改善につながる事もあるのです。

背中は体の中でも筋肉の量も種類も多く、肩甲骨周りを動かす事は代謝UPには効果的。

肩甲骨周りを普段から動かし、筋肉に柔軟性を持たせて血液循環を改善させておくと、比較的深層部に位置する褐色脂肪細胞の働きも滞らずより効果的となるでしょう。

脂肪燃焼を効率的に行って太りにくい体へとコントロールしていきたいですね。

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