親が太っていたら子も太る?太る体質は遺伝するのか
- 2011年4月25日
- 投稿者:二拾七
- コメント:0 件
諦めるのはまだ早いです。努力すれば、親が太っていようとやせられます。
太る遺伝子は存在していた!
遺伝子の中に「倹約遺伝子」と「浪費遺伝子」というものがあることを知っていますか?
倹約遺伝子は、食べたものをなるべく溜め込んで消費しないようにする遺伝子。つまり、太りやすい遺伝子です。
浪費遺伝子は、食べたものをすぐに消費しようとする遺伝子。こちらはやせやすくする遺伝子と言えます。
倹約遺伝子は食料が少ない時代を生きるために作られたものとされており、それが今も受け継がれているということです。
しかし倹約遺伝子を持っていても、必ず太るというわけではなく、あくまでも可能性が浪費遺伝子の人よりも高いというだけの話です。実際に、日本人の大半が倹約遺伝子を持っているとされていますが、みんなが太っているわけではありません。
では、太る人と太らない人の違いは何なのでしょうか?
太るのは遺伝よりも主に生活スタイルが原因
太りやすい人、太りにくい人の違いは何なのでしょうか。太る遺伝子を持っていながら、太らない人もいます。その違いは「普段の生活」にあります。
親が太る生活をしていると、子どももその影響を受けて太る生活をしているケースが多いです。つまり、太る原因は遺伝よりも生活スタイルのほうが比重が大きいのです。
親子で太ってしまうのは、太る遺伝子を受け継いでいるからではなく、太りやすい生活スタイルを受け継いでしまった結果と言えるでしょう。
太る遺伝子は他にも!?「白色脂肪細胞」とは?
実は倹約遺伝子以外にも、親から子に遺伝するものがあります。それが「白色脂肪細胞」です。
脂肪には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2つがあり、褐色脂肪細胞は余分なカロリーを熱として放出したり、外が寒いときは体温を下がらないようにしてくれるといった大切な役割を持つ良い脂肪です。ダイエットの敵となる脂肪は褐色脂肪細胞ではなく白色脂肪細胞のほうです。
白色脂肪細胞は、余分なエネルギーを体内に溜め込む性質を持っているため、この細胞が多いと太りやすい体質であると言えます。白色脂肪細胞には増えやすい時期が3回あるとされていて、1回目は生まれる前の母親の胎内にいるとき、2回目は生まれてから1年くらいの間、3回目は思春期に多く栄養を摂ってしまうと白色脂肪細胞が一気に増えてしまうとされているのです。
白色脂肪細胞が増えやすい時期
- 母親の胎内にいるとき(生まれる少し前くらい)
- 生後1年間
- 思春期
この3回のうち1回目と2回目は特に自分ではどうすることもできませんよね。「丈夫な子になるように」と、親が栄養をたくさん与えてくれていると思います。しかし、それが白色脂肪細胞増加の原因となっているのです。
思春期はどうでしょう?「今さら」でしょうか…?
しかし、この時期にだけ注意すれば良いのではありません。あくまでも白色脂肪細胞が「増えやすい」時期なので、この時期でなくても増える可能性は充分にあります。
また、白色脂肪細胞を増やす原因となるのは、食事だけではなく、運動も深く関係しています。体を動かすことが少ないと、白色脂肪細胞が増える原因となってしまうのです。
白色脂肪細胞に関しては、増えやすい時期を過ぎて、「もうどうしようもない」と感じてしまう人もいるかもしれませんが、遺伝だけが太る原因ではありません。
生活習慣を改善して、太りにくい体質を作っていきましょう。