痩せない理由は睡眠時間!?ダイエットするなら寝不足解消が先決
- 2013年8月9日
- 投稿者:小林 ほのか
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睡眠とダイエットは、深い関係にあります。「寝れば痩せる」とまでは言えませんが、睡眠が食欲に大きく影響しているのです。たった2日間の寝不足だって、その後の食欲に大きく影響しています。
食欲をグッとこらえて、ストレスを溜めながらダイエットしていませんか!?
睡眠時間を変えるだけで、その食欲が抑えられたら…!?ダイエットもはかどりますよね。
摂取カロリーを抑えたいなら、カロリー計算の前に睡眠時間の確保を。
日本人の睡眠時間の平均は7時間42分です。これは、国際的にみても短く、先進諸国18ヶ国中17位です。
平均の睡眠時間に達していない人も多いと思いますが、睡眠時間が少ないことは、それだけで太るリスクを高めることになります。
ダイエットでカロリーを気にする人は多いですが、睡眠時間を気にする人は少ないと思います。でも、食欲を抑え、無理なく摂取カロリーを抑えるには、十分な睡眠時間が必要なんです。
睡眠不足は食欲を増進させるホルモンの分泌を促進します
寝不足が続くと、食欲を抑制するホルモン「レプチン」が減少し、食欲を増進させるホルモン「グレリン」が多く分泌されます。
ダイエット中は、食べたい気持ちを抑えてストレスを溜める人も多いと思います。ストレスがさらなる食欲増進につながり、悪循環を招きかねません。
食欲を抑え、余計なストレスを溜めないためには、十分な睡眠時間を確保し、食欲増進ホルモンである「グレリン」を抑え、食欲抑制ホルモンである「レプチン」の分泌を増やすことが大切でしょう。
「女性は十分に睡眠をとっていれば、過剰なカロリー摂取を防げる」という研究結果
寝不足による夜間の食事摂取量への影響を調べる比較実験が、アメリカ コロラド大学で行われ、「睡眠時間が5時間以内という寝不足の状態では、夜間(夕食後)の食事摂取量が増える」ということがわかりました。
実験は若い痩せ型の男女16人を対象とし、エネルギー消費量を確認できる「ヒューマンカロリーメーター」という部屋を使い行われました。
最初の3日間 全員が睡眠時間を9時間とし、必要量の食べ物が準備された状態で過ごす |
4日目からの5日間 睡眠時間5時間以内のグループと睡眠時間9時間のグループとに分け、必要量以上の食べ物が準備された状態で過ごす |
9日目からの5日間 グループで睡眠の設定時間を入れ替え、同様に5日間を過ごす |
睡眠時間が5時間以内のグループは夜間の食事量が大きく増加
結果は、睡眠時間が5時間以内ではエネルギーの消費量が増加しましたが、エネルギー摂取量も増加し、平均0.82kgの体重増加がみられました。
特に、夜間(夕食後)の食事摂取量の増加は大きく、夜間に摂取したスナック類の量は、毎食の摂取量を大きく上回る結果となりました。
女性は十分な睡眠で、余計なカロリー摂取を予防できる
この実験で男女の結果には違いがあり、男性が「十分な睡眠をとっていても、好きなだけ食べられる状態のもとでは、摂取カロリーの増加がみられた」のに対し、女性は「十分に睡眠をとっていれば、好きなだけ食べられる状態であっても、余分なカロリー摂取を抑えられた」という違いがみられました。
男女とも寝不足によって食欲が増進することに変わりありませんが、十分な睡眠で余計なカロリー摂取を防げると言えるでしょう。
(男性は睡眠が十分であっても、好きなだけ食べられる状態では、摂取量に注意が必要と言えますね。)
2006年の総務省の統計によれば、仕事をしている男女では、女性の方が睡眠時間が短くなっています。特に女性は、睡眠時間を確保することで、ダイエットがはかどるようになるかもしれません。
睡眠不足になると高カロリーの食材を選択してしまう
睡眠不足になると、食欲が増進するだけでなく、ジャンクフードやスナック類などの高カロリーの食べ物を好むようになるという、米カルフォルニア大学バークレー校の報告もあります。
この他にも、塩分の高い食品を好むようになる・甘いものを摂取したくなるなどの報告も多数あり、寝不足は食欲だけでなく、食べ物の好みにも影響することがわかっています。
どうしてもおやつがやめられない、ジャンクフードが食べたくなってしまう…という人は、睡眠不足が原因となっているかもしれません。
【参考】
Impact of insufficient sleep on total daily energy expenditure, food intake, and weight gain http://www.pnas.org/content/early/2013/03/06/1216951110.abstract